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相談
「あ、この男の子のお友達ってことなのかな?」
翔が聞くと鈴はうなずいた。そしてまた、鈴はあいうえお表を指差し始めた。
「な・か・な・お・り。仲直り」
鈴はうんうんとうなずいた。
「まとめると‥‥その子がお友達と仲直りしたいってことなのかな?」
翔がそう聞くと、鈴が男の子に視線を移した。男の子がうなずいた。
「そうなんだね。仲直りしたいお友達がいるんだね」
男の子はうなずいている。
「じゃあ私達でそのお友達を探そう」
春が言った。うんと、翔と優もうなずいた。鈴がまた何か言いたそうにしている。翔はあいうえお表を差し出した。
「ゆ・う・が・た・く・る。ゆうがたくる?どういう事だ?」
翔はよくわからなかった。春と優もどういう意味なのか考えていた。
「あ、夕方に来るってことじゃない?」
優が言うと鈴がうなずいた。
「さすが優。でも、夕方来るって、誰がくるの?」
翔は鈴に質問した。鈴はまた指差し始めた。
「ぱ・ぱ・と・ま・ま。パパとママ、かな?」
鈴はうなずいた。
「夕方にパパとママが来るってこと?」
春が言うと鈴と男の子はうなずいた。そして翔が言った。
「そっか。夕方に男の子のパパとママが来るなら、そこでこの話をしたら、何かわかるかもしれないね」
うん、と鈴は笑顔でうなずいた。鈴は自分の言いたいことがうまく翔達へ伝わり、嬉しかった。




