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再会
そして放課後。3人は鈴の元へと向かった。会えることに喜んでいいのか?複雑な気持ちだったが、もう会えないと思っていた鈴と会える嬉しさが勝っていた。みんな思っていることは同じだったが、その思いを言葉にすることができずにいた。そんな時、最初に声を発するのはいつも春だった。
「もう鈴と会えないと思ってたけど‥‥こういう形になってしまうけども、私は鈴と会えるのが嬉しいと思ってる」
優と翔はうなずいた。そして翔も口を開いた。
「鈴ちゃんの死を目の前にした後、頭の中がおかしくなったけど、鈴ちゃんと会えて本当に嬉しかった」
優と春はうなずいた。
「そうだよな‥」
優がしみじみと言った。
3人とも思いは同じだった。ただ、鈴がどう受け止めるのか、どう思うのかはわからなかった。生きている人間。死んでいる人間。これはどうにもならない事実だった。




