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翔と鈴の会話

次の日の朝。意気揚々と翔は家を出た。

『よし、これで鈴ちゃんと会話ができるはず。早く行って、試してみないと』

無意識に足早になりながら、翔は公園へと向かった。

公園に入りすぐにケヤキの木の方を見ると、鈴の姿が見えた。翔の事を待ち侘びていたようだ。

「鈴ちゃんおはよう」

翔がそう言うと、鈴もおはようと口を動かした。

「会話できる方法、見つかったよ」

鈴は嬉しさから拍手をした。

「ほら、これだよ」

翔はあいうえお表を出して見せた。鈴はキョトンとしてしまい、拍手していた手の動きも止まってしまった。『え?なに?』という表情をしている。そんな鈴に翔は言った。

「この表の文字を指で差してもらって、何を言いたいのか伝えられるかな?」

鈴はあっ、とした顔をして再び笑顔になった。そして翔の差し出したあいうえお表を、指で差し始めた。鈴が指で差した文字を、翔は声に出して読んだ。

「お・は・よ・う」

鈴は嬉しそうに翔を見て、うんうんと頷いた。

「鈴ちゃんやったね。これで言いたいことが伝わるね」

鈴と男の子は拍手して飛び跳ねて喜んだ。翔も一緒に飛び跳ねて喜んだ。が、喜びも束の間、何か不安を感じて時計を見た。

「あ、鈴ちゃん、俺学校行かないと‥‥」

翔がそう言うと、鈴は手を振ってあいうえお表を出して、という仕草をした。翔は鈴にあいうえお表を差し出した。

「い・っ・て・ら・っ・し・ゃ・い。行ってらっしゃい。うん、ありがとう。また学校終わったら会いに来るから、待っててね」

鈴は嬉しそうに頷いた。そして翔は2人に手を振って別れた。

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