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異変

た。

「ダメだ、電源が入ってないみたいで繋がらない」

「え?本当に?」

翔もその場で電話をしてみたが、聞こえるのは携帯の電源が入っていないという音声案内だった。

「本当だ‥‥」

「本当に鈴どうしたんだろ‥‥」

「うーん、心配だけど‥‥とりあえず連絡くるまで待ってみようか?もしかしたら、先生が何か教えてくれるかもしれないし‥‥」

「うん、そうだね。とりあえず私達はいつも通り過ごすしかないよね」

2人はモヤモヤしている気持ちを抑えて別れた。しかし、2人とも気が気ではなかった。

翔が次の授業の教室に向かう途中で、後ろから優が追いかけてきた。

「翔おはよーさん。今日の調子はどうだい?昨日はさぞかし鈴ちゃんとお楽しみだったんでしょ?」

優はこのこのぉと、茶化すように話しかけてきた。

「あ、優‥‥おはよう。あ、うん、昨日はとっても楽しかったよ」

ちゃんと答えてはいるが、覇気のない気の抜けた、心ここに在らずの返事が返ってきた。その様子に、優は驚いた。

「え?楽しかったんでしょ?それなのに‥‥大丈夫か?なんか変だぞ?どうした?」

心配そうな顔をしながら、優は翔に聞いた。

「なんか‥‥鈴ちゃんが行方不明なんだ‥‥」

「えっ?行方不明?どういうこと?捜索願とか出してるの?」

「あ、いや、そういうんじゃなく‥‥でも、そうなのか‥‥うーん、わからない」

「よく意味がわからないな。うーんと‥‥鈴ちゃんと会ってないの?」

「うん、会ってない」

「じゃあ朝は一緒に来なかったの?」

「うん、1人できた」

「昨日はねずみ遊園地行ったんだよな?」

「うん、行った‥‥行ったんだよ‥‥楽しかったんだよ‥‥幸せだったんだよ‥‥」

そう言いながら、翔は静かに泣き出した。

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