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いざねずみ遊園地へ

エントランスには、たくさんの人が並んでいた。翔達は比較的前の方へと並ぶことができた。入場規制がかかっているとはいえ、人が少ないわけではない。なるべく早く入場したほうが、人気の乗り物に乗りやすい。開園の一時間前に並び、2人は仲良くくっついて、色々な話をしながら待っていた。時間はあっという間に過ぎて、いよいよ入園時間となった。

「うわー、いよいよだね」

鈴が小さく小刻みにジャンプしながら言った。興奮は再絶頂だ。そんな鈴を、翔は笑顔で見ていた。

「ほらほら、前進んだから、俺達も進もう」

「うん」

2人は列に合わせて前へと進んだ。チケットを機械に読み込ませて、2人は無事に入園した。

「おぉ、感激が止まないよ」

鈴の興奮は再絶頂を超えた最絶頂を迎えていた。

「カッくん何乗る?」

「うーん、鈴ちゃんの乗りたい物から乗っていこう」

「えっ?私が選んでいいの?じゃあスーパーねずみコースターに乗ろ」

スーパーねずみコースターとは、ねずみ遊園地でも一番人気の乗り物だ。いつも気がつくと、2時間待ちの列ができている。まだ入園したばかりなので、そんなに並んでないはずだ。2人は早足でスーパーねずみコースターへと向かった。手を繋ぎながら人混みをかき分け、たまに顔を見合わせ目を合わせ、お互いにお互いがいる幸せや、今ここに来ている事実を楽しんでいた。スーパーねずみコースターに無事に着いた。10分待ちとなっていた。かなり空いている状態だった。

「やっぱり私の予想通り、まだそこまで並んでなかった。人気のある乗り物は先に乗っておかないとね」

鈴がちょっと得意げに言った。

2人のねずみ遊園地の一日が始まった。今並んでいる、スーパーねずみコースターから始まり、次々と色んな乗り物に乗った。乗り物へと移動する間に、ポップコーンや、ちょっとした軽食を売っているワゴンが所々にあり、それを買って食べたりしながら、2人は移動中も楽しんだ。ただ、何よりも2人にとっては、一日中一緒にいられることが幸せだった。

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