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聖少女

作者: 葉裏

異世界に出て来る聖女をビゼーの「美しきパースの娘~セレナード」の曲に乗せて

叙事詩風に書いてみました。気分は吟遊詩人の感じで……。

題名:聖少女

作詞:葉裏 作曲:ビゼー

『美しきパースの娘~セレナードより』


1.兵士は傷を受け倒れ 運び込まれたが そこで見た

  瑣末そまつな衣服を纏い 頬や鼻には泥が付き

  それはとこに横たわる病みし者に寄りそう者

  励ます言葉をばかけて 血のりなど拭いている少女


2.かつて兵士は見て来た 

  鮮やかなドレス 銀のティアラ

  きらめく宝石のような 王侯貴族の乙女むすめたちを

  けれど今兵士の前にたたずんだ少女の そのひとみ

  海のように空のように深く澄み渡り

  美しい


3.兵士はここに来る前に

  既に言われていた 「手遅れ」と

  だからせめて最期の時を 安らかに迎えようとした

  けれど少女は手をかざし そっと囁いた

  「癒しを」と

  すると兵士の体は光に包まれて 治ったのだ


4.兵士は奇蹟を身に受けて

  ただ泣き濡れては感謝した

  けれどその時少女は蒼ざめた顔でうずくま

  兵士はそのあと知った

  彼女こそがまさに聖女様だと

  おの生命いのちをば削り

  この奇蹟を数多あまたおこすのだ


5.兵士は聖女の奇蹟をその胸に抱いて考えた

  こんな有り難い生命いのち

  いくさで散らすのは恐れ多い

  もはやあやめられることもその逆のこともしたくない

  今はただ夜の闇に紛れてここを逃げ出そう


6.兵士はやがて捕らえられて

  脱走の罪で処刑され

  少女はそれを耳にして

  ただ為す術もなく悲しんだ

  その奇蹟を繰り返し

  少女はいつしかやまいに伏す

  そしてお払い箱になった少女は立ち去った


7.そしていくさは終わり

  凱旋パレードに現れた聖女と呼ばれた者は

  満面の笑みで手を振った

  そして王宮に着いた偽の聖女様は ご褒美に

  宝石 ドレスと金貨と

  素敵な王子を手に入れた


8.兵士はこの世を去ったが

  空の上から見守っていた

  少女はそのあとも各地を転々と廻り旅をしていた

  それは病める者そして傷つきし者を癒す者

  少女はやがて呼ばれた

  これぞまことの『聖少女』と

  


  



もし気に入られたのなら、高評価宜しくお願いいたします。

m(--)m

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