七話
何だかもうストックがなくなってきた。さっさと書かないとと思いつつ思いつかない感じです。
戦闘シーンとか書けないクセにこんなん書き始めてますからね。
入れれますかね、戦闘。
入れますよ?いつかきっと……。
謁見の間を出たところでヒビキが息を吐き出した。
「すっげえ緊張した」
その言葉にサラが笑う。
「そうだよね。父様のオーラ凄いから」
慣れている筈の私も身がすくむもん、とサラ。
やはり俺の感覚がおかしかったようだ。
「そういえば俺たちが異世界から来たことを知っていたんですね。それも先読みでわかったのですか」
「うん。でもハヤトさんのことはなかったのよ?」
そう言って彼女は悪戯っぽく笑った。
此方としてはバレるかどうか気が気でない。
しかしヒビキから助けが入る。
「俺たちを送って来た神が結構いい加減な人でな……予定になかったらしいが急遽ハヤトも送られて来たらしいぞ」
と苦笑気味に話した。
「……神様っていい加減なの?」
驚いたようにサラが聞き返す。
巫女である彼女にとっては信じられないみたいだ。
とうてい、俺はそんな神を足蹴にして脅したりしました、なんて言える感じではない。
言うつもりは端からないけれど。
そんなことよりも現在俺には気になっていることがある。
「ちょっといいですか、サラ。俺たちは今どこに向かっているのです?」
そう、最初は部屋に戻るのかと思っていたが、明らかに違う道を進んでいる。
彼女は、ん?と振り向くと
「あれ?言ってなかったっけ?今から宝物庫に行くの」
と言った。
そんなこと一言も言ってません。
「何しに宝物庫に行くんだ?」
「一つだけ宝物庫のアイテムをプレゼントしようってことになってね、好きなものを選んで貰おうと思って。色々と加護がついたものとかがあるから、きっと役に立つと思う」
それは太っ腹な。
宝物庫にあるくらいなのだからきっと価値が高いものだろう。
「それは俺も貰っても構わないのですか」
「もちろん。あ、ほら。着いたよ」
サラが指差す方を見る。
そこには頑丈な鍵がかけられた少し古ぼけた扉があった。
「ちょっと待ってね。今開けるから」
彼女はそう言ってポケットから鍵を取りだし、開錠すると扉を押した。
が、いかんせん扉が重くて彼女一人の力では動かない。
「手伝うよ。ハヤトはそっちな」
ヒビキの指示どうり、彼と反対側に周り扉を押した。
ギギィ……。
そんな音を立てて扉が開かれると中は真っ暗だった。
三人とも中に入り、サラが燭台に火をつける。
火の光に照らされなかの宝物たちが輝いた。
今まで闇の中にいたのでその輝きは目に痛いほどだった。
「さ、好きなものを選んでね」
「はい。でも量が凄いですね……」
サラに促され、何がいいかと辺りを見渡す。
何となく呼ばれている気がして、俺はその方向に向かった。
こういうのをインスピレーションというのだろうか。
なんて考えながら。
俺は他の者たちをかき分けて一つのペンダントを引っ張り出した。
それは雫形の紫の宝石に銀のチェーンがついたシンプルなもの。
────これにしよう。
何故かは分からないが、角度を変えると濃淡が変わる、ふしぎな紫のグラデーションに惹かれた。
「俺はこれにする」
そう言ってヒビキが選んだのは数種類の宝石がちりばめられたブレスレット。
サラはそれを見ると手に持っていた紙の束をペラペラ捲り始め、あるところで止まった。
「ええっと……それは火の加護がかけられているやつだね。具体的な仕様方法は剣に炎を纏わせたり出来るみたい」
どうやら持っていた紙の束は宝物の品目だったようだ。
「へぇ、結構便利だな。ハヤトは選んだか?」
ヒビキはブレスレットを眺めたあと、俺に話を振ってきた。
「あぁ、はい。選びました」
そう言ってペンダントを見えるように掲げる。
「……えっとそれは……」
サラは再びペラペラと捲り始める。
「……随分と古い物なのでこれに対する記述は残っていない。また、実験でどのような能力も発現しなかったことから、何の能力を持っていないのではないかという意見もある。………だそうです。えと、違う物に変えてもいいよ?」
サラはそう言ってくれたが他の物に変える気は起こらなかった。
「いえ、俺はこれがいいです」
「そう?」
彼女はまだ納得いってないようだったがこのままここにいても意味がないため、宝物庫から出ることにした。
そう言えば記念SSとかあったほうがいいんでしょうか?
書ける程まで話はあんまり進んでいませんが。
なんかあったらリク下さい。(←自分で思いつかない)