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十四話

最後に投稿したのが12月。今は5月。

……すいませんでしたー!


何だか書く気が全くおこらなくて、結果放置。

小説も取り下げようかと思ったのですが、友人の反対を受けて思いとどまりました。

昨日ふらっとこのサイトに来て感想を読んで、こんな小説でも待って下さる方がと思うと頑張って見ようと思いました。


これから、更新は気まぐれで行いますので期待しないで下さいね。


久々の更新ですが内容はこれ、閑話じゃないかというものです。いつもどうり話がすすみません。


自己満足だからいいやと開き直ることにしました。



では長々とすいませんでした。



小鳥達が囀ずる声が聞こえ、この城は森が裏手にあったなと思い出す。

そう思うと空気が自分の住んでいたところより綺麗な気がした。

空はやはり雲一つない青空で、


「こんな日は惰眠を貪っていたいですね」

「説明はどうした。駄目人間」


今俺は、色々と説明しろ、とヒビキに詰め寄られ、部屋にあったソファーに座らされている。

対面には攻撃したせいか少し苛ついているヒビキ。

隣には朝があまり強くないのかうつらうつらしているイリス。あ、肩にもたれてきた。

それに伴いヒビキの苛つきも上がった。


「本当に色々聞きたいが、まずその子は誰なんだ」

「イリス、正式にはアイリスです」

「名前を聞いてるんじゃねぇ、ってハヤトお前わかってるだろ。にやついてるぞ、おい」


やれやれ、せっかちなひとだな。

周りの人から嫌われますよ?何事も余裕を持っていないと。


「茶々はいいから早く説明しろよ」


疲れた様子で長いため息をはくヒビキ。

怒りはあまり持続しなかったようだ。


「お前の言うことにいちいち反応していたらこっちの身が持たないと理解した」


ヒビキのくせに。

まあいい。

ここでぐだぐだと話を先送りしていても意味がない。

俺は軽く息を吐き出した。


「では、説明に入りましょうか。イリスは精霊です。昨日もらったペンダントの宝石に封印されていたらしく、俺がうっかり解放してしまったらしいです」

「うっかり?」

「はい、うっかり。その後契約をしたんです。だからイリスもパーティーインしたメンバーですね」


ふーん、と呟くヒビキ。


「俺のお手柄じゃないですか。二日目にして早速1人ゲット」

「確かにそうだが自分でお手柄とか言うな」


よし、上手いこと詳しく告げずにはぐらかせれた。

そこで漸くイリスがヒビキを認識。

朝、本当に弱いんだな。


「お前は誰だ?」


遅い、遅いですよイリスさん!その台詞前回言ってもいいぐらいのものですよ。もう貴女の素性を大まかに説明しおわりましたよ。


「はじめましてになるのかな。俺はヒビキだ」

「私はイリスだ。ところで王──」


イリスの台詞の途中でガバッと口をふさぐ。

危なかったー!

忠告するの忘れてた。

王って呼んだらモロバレじゃないか!


「いいですかイリス。俺のことを王と呼ばないように。勇者に魔王とバレてしまうでしょう」

「うっ。そうか。あまり頭が回っていなかったからな。そこまで考えが及ばなかった」


貴女が頭が回っていなかったのは見ていて直ぐにわかりましたけれどね。

目の焦点が合ってなかったですから。


「取り敢えず、以後ボロをださないように気をつけていきましょう」

「おー?」


右手を軽く握ってその手を上に突きだし、ちょっと小首を傾げるイリス。

可愛いんですけれどね。

今ヒビキの前で小声で話し合っている最中ですからね。不審に思われる行動止めて下さいね。


「と、言うわけで」

「何が、と言うわけかこっちには全く分からないけどな」


目の前でないしょ話されても追及を諦めているヒビキ。昨日で大分俺に対する接し方を学んだようだ。

彼が突っ込み役という事実は変わらないから今後も色々と苦労するのは変えられないと思うけど。


「で?イリス、さっき何を言いたかったんです」

「あ、ああ。ヒビキとハヤトはどういう関係なんだと聞こうとしたんだ」

「だそうですよ」


話をヒビキに振る。

すると彼は疲れた目で見返してきた。


「何でそこで自分で答えないんだよ」

「説明って労力を使いますよね」


にっこり笑ってヒビキに告げる。

俺は朝から色々あって疲れたんですよ。精神的に。


「……まぁいい」


諦めたヒビキに現在の状況を説明してもらった。


「俺の話を22文字でまとめたな」

「書くのが面倒ですし、読者も読むのが二度目になるでしょう。そんなことはおいといて次いきますよ、次」


ヒビキの質問を促す。

ここまで話すのに無駄に時間をとっているし。

ヒビキは釈然としないながらも話を続けてくれるらしい。


「イリスのことはわかった。で?どうなって朝の状況になったんだ」


それに対する回答を俺は持っていない。むしろこちらが聞きたいぐらいだ。

何しろ起きたらああなっていたのだ。俺は被害者といえる。精神の消耗が激しかったからな。

そういうことなので回答を求めてイリスを見る。


「それか。私がハヤトより早く起きたから、ハヤトを起こそうと思ったんだが、こんな天気のいい日は二度寝をしたくなる───」

「お前もか!」


ヒビキの突っ込みが部屋に響いた。




「イリス、さっきの説明以外に理由があるでしょう?」


ヒビキが部屋から出た後、隣にいたイリスに訊ねる。


「なっ何のことだ?」

「……言葉がすでに動揺を表してますよ」


肩もびくってしていたし。素直な反応は可愛いですけどね。


「……別に。ちょっと人肌が恋しかっただけだ」


彼女は下を向いてぼそぼそと呟いた。


「可愛いですね」

「うるさい!!」



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