「14.意識が途絶えた」
スケルトンと暫く話を続けていた。
スケルトンは何故ここにいるのか等を話してくれた。
(ところで君達、名はなんというのだ?)
「僕はルイン、それで・・・」
「お主が私の名を決めるのじゃ!」
「僕が?君には名前があるんじゃないの?」
「名前なぞない、主が決めるときまっておるのじゃ」
そういわれ考えていると、ふと聞き覚えのないどこか懐かしい言葉が浮かぶ。
「君の名はホオズキ」
「ホオズキ?悪くないなまえじゃな、気に入ったぞ!」
(それが君達の名前なんだね、覚えておこうルインにホオズキよ)
「その・・・スケルトンさんの名前は何なんですか?」
(我が名はグオール、オーガの戦士だったものだ)
「グオールさん!」
名前を呼ぶと頭上の2個の卵の内1個が黒く輝く。
それに呼応するかのようにグオールの身体も輝きを帯びている。
何が何だか分からず、ホオズキに話を聞いてみる。
「ホオズキこれはいまどうなってるの?」
「グオールがお主にテイムされたんじゃろうな」
「テイム?」
「簡単に言うとモンスターが懐いたり主と認めた者に忠誠を誓うんじゃ、仲間じゃな
それに加えてレベルアップや能力上昇もあるじゃろう、どうじゃグオール?」
「ふむ・・・・話せるようになっているな、他にも身体に力が沸き立つような感じがする」
「な、なんで急にそんなことに?僕はいいんだけどグオールさんはよかったの?」
「どれくらい前からここにいたのかもわからぬが精霊を連れた少年とあらば悪い者でもなかろう、我も共に行くのも悪くないと考えていた」
「それになにより我も地上にでたいのだ、長らくここにいて何もすることがないのだ」
「だったらいいんだけど・・・」
正直スケルトンは怖いけど、
召喚したスケルトンへ攻撃しない様に言ったり優しい人なんだろう。
谷底に落ちて仲間が増えるなんて思ってもいなかったけど、うれしい誤算だ!
「ルインよ、我は少々自分の力を試してみたいと思っておる
少し席を外させてもらおう」
「わかったよ!また何かあったら呼んで!」
そういうとグオールは背を向け暗闇を進んでいく。
なんとなくだがどのくらい離れたところにいるかはわかる様だ。
そして、ふと疑問に思っていたことを聞いてみる。
「ホオズキの言っていた妹をイジメるとかって2人が助けてくれたってどういう意味だったの?」
「妹はお主がシグレと名付けた精霊じゃよ」
「シグレ?シグレの方が先に生まれていたのに妹?それにシグレはどこにいったの?」
「まあ落ち着くのじゃ、私達精霊は生まれてから何度も記憶を繋ぎ生まれ変わるのじゃ
初めに生まれたのが私だっただけで、今回先に生まれたのはシグレかもしれんが私の方が長生きということじゃよ」
「よくわからないけど・・・・それより今シグレはどこにいるの?」
「そうじゃのぅ、お主が成長していけばあるいは戻ってこられるかもしれんがまだ先になるじゃろうな、お主の中でお主を守っておるわい
それとのぅ、シグレはお主と融合したのじゃ体内に取り込まれる時間がなかったからの無理矢理の、
その影響で今は力をためているようなかんじじゃな」
「融合?それもよくわからないけど、生きているんだね?」
「精霊はそう簡単に消滅せんよ、人間は普通腹を裂かれて生きていられるかの?
答えは無理じゃ、だが水はどうじゃ、水に剣を突き立てても槍を刺そうともなんともならんじゃろつまりそういうことじゃ
それに私の力で回復させたのじゃそりゃあ"死人"だろうて生き返るじゃろ」
「なんだかわからないけどホオズキの魔法は傷をいやしたりする力なんだね!二人とも本当にありがとう」
「私も無理に孵ったからの、力の全てを使えるわけじゃないんじゃがな」
その時、微かに地面が揺れ思わずグオールが進んでいった方を向くと暗くてよくわからないが何かが地上に向かって積みあがっている。
淡く光っているグオールがこちらに向かって歩いてくる。
「はっはっは、ルインよいやはや凄まじいな!」
「凄い揺れだったけど何をしたの?」
「地上へ上がりたいと思ってな、階段を作った、生きていた時よりも遥かに強くなっておるぞ」
「階段!?すごいねグオールさん!」
言われるがままにグオールが作ったという階段の所まで来てみると、途方もない量の色々な生き物の骨が無差別に階段状に生成されていた。
「こ、これはすごいねこれでお父さん達に会えるよ!」
「お主が登って行って何日でつくんじゃろうな?」
「我々が登って行くのでは相当な日数がかかろうな、ルインを私が担いで行ってもいいがかかる日数はそう変わるまい」
「そんな・・・、ホオズキ何か方法はないの?」
「ないわけではないじゃが・・・・、これには相当な魔力を必要とするんじゃ
地上へ戻ってから2.3日は一切動く事もできんじゃろうな
それともう一つ多分じゃが森の中に移動することになるじゃろうな」
「なんで?それでもここにいるよりは全然いいよ!グオールさんも連れていけるんだよね?」
「それは問題ないんじゃよ」
「ならば我が数日間ルインを守ろうじゃないか」
「ありがとう!少し怖いけどホオズキお願いできる?」
「いいじゃろう、”テレポート”」
次の瞬間物凄い脱力感と共に意識が途絶えた。




