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開国のプネブマ  作者: なまちゃ
15/16

「13.出会いだった」

目が覚めると薄暗いジメジメする場所にいた。

身体中に汗をかいており、身体に力が入らない。

暫くは身体を動かせないだろうというのが分かる。

じっとりとした地面に身体を横にしながら回りを見てみるが目が慣れていないのかよくわからない。


頭の中で問いかける。

(シグレ!いるんでしょ!今どういう状況か教えてほしいんだけど・・・・)


シグレからの返事がない。

その後声が出ないので頭の中で何度か呼びかけてみるも反応はない。

そのまましばらくすると眠ってしまったらしい。

どれくらい眠っていたかわからないが目が覚めるとゆっくりだが身体が動かせるようになっていた。

重い身体を起こし慣れてきた目で回りを見回す。

所々に岩が転がっている。

先の見えない暗闇が無限に続いているように思える。

すると次の瞬間後ろから肩に手を置かれた。

ゾクゾクっと体が震え恐怖からか声が出ない。

今だ置かれている”手”を振りほどく事も出来ずに恐る恐る振り向くとスケルトンが立っていた。

シグレも居ない恐怖から大声で叫びながら方に置かれた骨を振り払い暗闇を走り続ける。


「うわああああああああああああああああああああ」


暫く走り続けるも足元が良く見えないので岩に足を取られ転倒してしまう。


「イタタ・・・」


手を差し伸べられるので咄嗟に手をつかんでしまう。

つかんだ手は女性か子供の様に細く、パニックに陥っている僕はこんな所にそんな人は居ないと気づくことが出来なかった。

その細い指のどこに自分を起こす力があるのだろうと手の先に目をやるとそこにもスケルトンが居た。

頭の中が困惑しなぜ魔物?であるスケルトンが人間を助けるのかと疑問に思いつつ立ち上がる。

立ち上がり周りを見回すと手を伸ばしてくれたスケルトン以外にも沢山のスケルトンが居た。


「あ、ありがとう・・・」


スケルトンは何も言わずに振り向きどこかへ行ってしまった。

先程助けてくれたこともあり、恐怖を抑えつつも顔は引きつっていたに違いない。

目も慣れ敵ではなさそう(?)という事から落ち着いてきて1つの異変に気が付く。

頭上に浮かんでいた3つの卵が2つになっている。

転んだ時に割れてしまったのかと辺りを見回すも卵の殻は無い。


「何を探しておるのじゃ!」

「わぁっ」


唐突に声を掛けられ驚きを隠せないでいる僕の前に手のひらサイズの”女の子”が浮いていた。


「きっ君は?」

「私は光の精霊じゃ、お主が不甲斐ないから少々急いででてきたのじゃ!」

「じゃあ卵が一つなくなっているのも君が生まれたから?」

「いかにもじゃ!妹をイジメおって頼りのない主様よのぅ」

「妹?イジメるってどういうこと?」

「そんなこともわからんのかお主は、それにじゃ・・・お主お客人のようじゃぞ」


そんな話をしていると暗闇の向こうから1匹のスケルトンが大勢のスケルトンを引き連れこちらに向かってくる。

先頭を歩くスケルトンは他のスケルトンとは違い、

金色の骨が少々光っているように見える。

頭から伸びた2本の角も特徴的で他のスケルトンよりもひときわ大きい。

一番の違いは見たことのない鎧を付けているからだろう、彼が一番強いという事が分かる。

こんな場所では一方的に殺されてしまうだろう、一先ず話が通じる相手か声をかけてみる。


「あ、あの何か御用でしょうか?」

「・・・・・」


スケルトンはしゃべらない。


「僕達に戦う意思はありません!だからもし何かあるなら話し合いで・・・」

「何を弱気な事を言っておるのじゃ!こんなやつ倒して言うことを聞かせる位言ってみたらどうじゃ!」

「君!そんなこといったら・・・・」

「・・・・・・」


スケルトンはしゃべらない。

もしかすると言葉が通じないのかとも思ったがその時。


(人の子よどこから来たのだ)


頭に直接声が響く。

余計な事は言うまいと質問に答える。


「地上から落とされて、気が付いたらここにいました」

(ということは地上に上がれる場所がどこかにあるわけではないのだな?)

「僕が知る限りではわからないです」

(そうか・・・・、地上に上がれると期待したがそれは難しいのか)

「すいません・・・・」

(良いさ、人の子が謝る必要は無い)


これがグオールとの出会いだった。

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