1.そうして僕は目が覚めた
初投稿です。
読みづらい箇所多々あるかとは思いますが、
心躍る作品になればいいなと思っています。
ふと気が付くと何も見えない真っ暗な場所にいた。
体が浮いているような感覚だが、
体自体が存在しないようにも思える。
光ひとつ無い完全な無、何も無い空間に突如として人型の光が現れ話しかけてくる。
『貴方は死んだのです』
その言葉に反応しようとするも声が出ない。
色々と聞きたいことがあるが声が出ないのでは話ができない。
様々な質問を頭に浮かべどうしたらいいかと悩んでいたら、
“ソレ”はまた話しをはじめた。
『本来死者の魂はその者の死と共に消滅し、消滅した魂の数だけまた新たな魂がこの世に産まれてくるのです』
『時として貴方のように他の世界から迷い込んで来てしまったり、同じ世界の中で魂を失わず理の輪へ返っていく者も居ますがそれは極小数』
『本来の形から離れた者には様々な能力が備わっていくものです』
大体の頭に浮かべていた謎は今の話で解決したように思う。
あまりの非日常を突きつけられ整理ができないでいると、これは夢なのだと思った。
それであれば理解できる。
仕事に疲れ、たまの休みにはゲーム、アニメや小説を読み漁り身体が休まらないまま、また仕事へ向かう日々。
そんな生活を続けていたのだ、触発された夢も見るし自分が特別であると夢の中くらいは思いたいのだろう。
『ふふっ、色々な人を見てきたけれど貴方は変わっているようね』
『特別扱いは出来ないのだけれど子供達を持たせてあげる、孵るかどうかは貴方次第それじゃあ行って』
そうして僕は目が覚めた