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好きの意味ってひとつにしろよ

おはようございます。

最近いい天気が続いていますね。

紅葉も散り始め、冬支度を始めないと。

        ※


「ジウス様にお会いした」

 その日の夜、僕とセドリーズは中庭で隠れるようにして会っていた。


 デートだったらいいんだけどさ、セラピスト(心理士)とクライエント(患者)の関係なんだ。

 僕は邪な(よこしま)な気持ちにならにように努力した。


「そっか。どんな人だった?」

 内心セドリーズとジウスがそんなに早く謁見していたなんて、ヤキモチを焼いてしまいそうだったが、グッとこらえる。


「神々しかった」

 そりゃ1000年ものの神様だもんね。


 セドリーズは僕が持ってきた弁当のおにぎりをかじりながら、ポツポツと答えてくれた。


「銀髪で、優しそうでもあった」

 僕はセドリーズの言葉を頼りに、ジウスと言う人を想像していた。

 銀髪の優しそうな老人に代表といえば、

僕が思いついたのはKFCのカーネルおじさんだった。


 美味しかったな。

 あのチキン。

 あのフライドチキンのレシピだったら、この世界で高額取引されそうだ。


 僕はカーネルおじさん想像して、よだれが出た。


「でも笑わない人だった」


 あ、カーネルおじさんが笑ってなかったらちょっと怖い。

 ホラーっぽい。


「リトウ先生より小さかった」

 僕は2メートル近いのっぽだからね。

 この世界だって僕より身長高い人ってあんまり見ないよ。


「何か言われた?」

 僕が聞いてみると、セドリーズはうなづいた。


「私の病気に気づいたみたいで、自然なことだから恐ることはないって」

 え?

 さすが神様。

 見ただけで病気わかるって?


 さすが大王神だけど、過食症って不自然の代表みたいなモンなんだけど。

 その言葉間違ってない?


「ーーまぁ、そうだね。でも君は治したいんだよね?」

「うん、恥ずかしい」

「病気だから恥ずかしがることはないんだけど、身体には悪いからね」

 そう言うとセドリーズはじっとこちらを見つめてきた。


「リトウ先生の方が優しい」

 ほんといい子だ。

「リトウ先生好き」


 僕は思わず硬直した。

 耳を疑う。


 好きにはいろんな意味があるから、期待するな僕!!

 自制心フル稼働!

 でも僕は女の子から好きって言われたことなんて一度もなかったから。


 ドカン!!

 顔が爆弾になって爆発するほどの衝撃を受けてしまった。



感想、足跡、コメント、評価、ブクマが次の活力に。

何卒反応よろしくお願いします!


偽りの神々シリーズ紹介

1「自己肯定感を得るために、呪術を勉強し始めました。」記憶の舞姫

2「破れた夢の先は、三角関係から始めます。」星廻りの夢

3「封じられた魂」前・4「契約の代償」後

5「炎上舞台」

5と同時進行「ラーディオヌの秘宝」

6「魔女裁判後の日常」

7「異世界の秘めごとは日常から始まりました」

8「冥府への道を決意するには、それなりに世間知らずでした」

9「脱冥府しても、また冥府」

10「歌声がつむぐ選択肢」

シリーズの10作目になります。


 異世界転生ストーリー

「オタクの青春は異世界転生」1

「オタク、異世界転生で家を建てるほど下剋上できるのか?(オタクの青春は異世界転生2)」


 異世界未来ストーリー

「十G都市」ーレシピが全てー

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