僕のライバルは他国の神様!?
こんにちは。
おやすみの日に少し仕事したりすると、なんだかとても眠いです。
気分転換にまた書いています。
※
神様の訪問より、正直僕は金髪の美少女に夢中になった。
抜けるような白い肌と、お月様みたいに発光して見える金色の髪を見てから。
どういうわけか僕はさらに、ここが異世界なんだって自覚した。
いや。今までだって充分異世界を味わったけどさ。
こっちに来て、まず食糧難と水不足になった。
戦いも経験した。
でもそれって前の世界でも全く起こらなかったことではない。
戦時中は当たり前だけど戦争あったし。
昔の人は飢えだって経験してた。
でも彼女は違う。
異世界なんて下げる要素しか見出せなかったけど。
やっと上がる異世界的喜びを見つけた。
ヒャッホーー!
僕は、やっと理想の美少女に巡り合った。
こっちの世界に来て100年近く経ってたんで、現実を受け入れ、少しづつ諦めてきてたんだけど。
美しい!!
かつて二次元の異性に対してのみ興味を持てなかった僕だったけど、やっと!!
やっと僕はこの目で見た、リアル女子に心を奪われた。
でも残念なことに。
樫木に阻止られて、一瞬しか見ていない。
黒田姉の黒田アイに心を鷲掴みにされてから、百年間あまり、僕はただ考える化石になってきていた。
二次元の異性を見ることもできず、前世で脳に記憶さえた本の知識を活かして生きているだけだった。
「あんな可愛い子とデートできたら、僕死んでもいいんだけどなぁ……;
僕の初めてのピンク色の吐息をついた。
その横で和木は大きなため息をついた。
やめてくれよ。
水刺すの。
「やっぱりおまえ不運かも……」
「なんで?」
和木は残念なものを見る眼差しでこっちを見てくる。
「おまえ、ジウスがリーインの伯爵家に寝泊まりする拠点をここにした意味、まだわかってないのなぁ」
「お妃公募さがすためだろ? 滞在期間は3日から4日、神殿で候補者と会われるらしいって聞いているけど」
「名目上な」
和木は言った。
「どうして滞在先が、公爵家でもなく男爵家でもない? 各々適齢期の女人もいないことはないが、子爵でもなく、リーインの伯爵家に滞在することになった。それって……」
「なんか意図ある?」
「あるだろ、普通に考えて」
和木は言った。
「相手はリーインリーズなのかと最初思ったけれど。伯爵家には適齢期の娘がもう一人いる。妹姫セドリーズ様だ」
セドリーズは、リーインリーズ伯爵の存在が強すぎるのか、影で病弱だと噂を聞くだけの姫君だった。
「でも彼女が姿を現した」
「それってーー」
まさかお妃候補!?
「だから不運なやつだなぁと思ってな……」
僕は絶句した。
まさか僕のライバルは他国の神様!?
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偽りの神々シリーズ紹介
1「自己肯定感を得るために、呪術を勉強し始めました。」記憶の舞姫
2「破れた夢の先は、三角関係から始めます。」星廻りの夢
3「封じられた魂」前・4「契約の代償」後
5「炎上舞台」
5と同時進行「ラーディオヌの秘宝」
6「魔女裁判後の日常」
7「異世界の秘めごとは日常から始まりました」
8「冥府への道を決意するには、それなりに世間知らずでした」
9「脱冥府しても、また冥府」
10「歌声がつむぐ選択肢」
シリーズの10作目になります。
異世界転生ストーリー
「オタクの青春は異世界転生」1
「オタク、異世界転生で家を建てるほど下剋上できるのか?(オタクの青春は異世界転生2)」
異世界未来ストーリー
「十G都市」ーレシピが全てー