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異世界で家づくり

こんにちは。

一つ作品が仕上がったので、久々にこちらの話を進めていきます。




        ※


 異世界転生して、僕の人生に和木君という人が日常の大半を占めてくるほど、個性的だったけれど、残りの部分に樫木君がいる。


 高野山の火柱神社の後継だったという彼は、転生前では陰陽師、こっちでの異世界にきたら呪術師なんだそうだが、実際僕にとっては胡散臭い(うさんくさい)。


 けれどこっちに来て百年、樫木君はイドゥス大陸の神官に昇格した。

 リオナと別れてから、樫木は女性について何か思うところがあるようで、ナンパな様子は見せても本気にはなっていない。


 ーーたぶん。

 百年間、恋愛という恋愛なんてしてこなかった僕の観察眼が当てになるとも思えないので、僕はその手の話題に触れなかった。


 僕が生きてきた文明社会、あのきらびやかな世界から異世界転生して、もう百年経ち、あっちの世界の七倍以上異世界で生きてきた僕たちは、さすがにここに馴染んでいた。


 和木はここのところ、リーインリーズ伯爵以外の老若男女と会う機会が増えているし、樫木はイドゥス大陸の神官ーーつまり重責につこうとしている。


 僕の頭の中で、平和な日常考えることは、前いた世界で誰が僕らを殺したのかということぐらいだ。


 呪いって、そんな日常の気持ちに乗るんだな。


 僕は怖さを知らない。


 和木は、自分たちの命を奪った犯人がこっちにきてるなら、それでいいんだって呪いを封じた。


 けれど僕の胸の中の呪いは、許せなくてまだ火種ひだねとして残っている。


「もうじき家が完成するな」

 和木が言った。


「神殿から近いから樫木にもちょうどいいし、伯爵家からも近くて快適だよな」

 そう言って新たに建つ家の前で、僕はいつまでも掴みどころのない和木を見て、ちょっと途方に暮れていた。


「家より、テラスの完成が先になったからな……」

 それは和木が育てた庭であり、ハウスも隣接する化学的な農業園だ。


 偽りの神々シリーズ紹介

「自己肯定感を得るために、呪術を勉強し始めました。」記憶の舞姫

「破れた夢の先は、三角関係から始めます。」星廻りの夢

「封じられた魂」前・「契約の代償」後

「炎上舞台」

「ラーディオヌの秘宝」

「魔女裁判後の日常」

「異世界の秘めごとは日常から始まりました」

シリーズの7‘作目になります。


 異世界転生ストーリー

「オタクの青春は異世界転生」1

「オタク、異世界転生で家を建てるほど下剋上できるのか?(オタクの青春は異世界転生2)」


 未来都市10Gストーリー

『X G都市』

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