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果たしてジェンダーレスとは?

少し書き止めていた、「オタク」シリーズもまた進めていきます。


ブクマ、感想よろしくお願いします。

このシリーズ大筋以外は全てアドリブで、ブログ的なノリなので、こうしたら面白いなってのもご意見ください。


オタクあるあるで書きますよ。


最近「呪術廻戦」のフィギュア集めとくじにハマり、ユーチューブでもそれらの動画流し見しています。


        ※


 引きこもりだった僕は、ニート街道まっしぐらのオタク少年で、自分の行先は妖精さんで、更にその先で歳をとれば魔法使いかなって、人としての人生を諦めていた。


 女の子に、モテたいなぁという淡い欲求はあっても、学校に通えていることだけで自分に100点満点を与えるような人間だった。


 バスケ部に入って、和木や樫木、黒田に出会ったのも、アニメの影響が強くて、僕の根幹はオタク愛なんだ。


 まさかこんな風に、バスの事故が牽引で異世界転生するなんて思っても見なかったから、あの優雅な、文明社会での寝そべりオタク生活を手放した。


 事故なら仕方ないよなぁと思う。

 でも和木が隠していた話は人為的で、非常に物騒で、誘拐とか殺人とかって話になる。

 僕ってやっぱ浮かばれなかったから、いわゆる異世界転生しても、別個体を手に入れられず、一からの人生にならなかったのかなって思った。


 よくある異世界転生ものは、前の世界の容姿とか引き継がず、新しい生を受けているの多いのに。

 どんだけブサイクなエロ男でも、まぁまぁ顔のいい赤子からやり直せたり、大御所ではスライムから成り上がるってのもいい設定だよな。


 でも僕、背ばかり高い、不均等な眼鏡男のままこっちにきたしね。

 おまけに知り合いも一緒くたで、同じように事故に遭ったバスケ部員も、イケメンはイケメン、ちびっ子はちびっ子のまんまだしね。


 決して美味しくない異世界転生だったわけ。

 魔法とかもちろん使えないし。

 地道に就活して、今の職業は貴族のコック。


 そしてパスタという乾麺を開発してから、共に異世界転生してきた和木は、怠惰なコックに成り果てた。

「伯爵ハマってるし、テキトーにソースの味変えとけばいいだろ?」

 

 待てーー!

 栄養バランスは!?

 一日30品目食べた方がいいって、習ったよね僕たち。


 和木は冷め切った目で否定した。

「それ、俺らのこと殺した相手の追及以上にどうでもいい……。この世界の住民だって、美味しく食えてたら文句言わないし」


 僕は脱力感に調理台に突っ伏した。そして畳み掛けるように僕を説得してきた。


「おまえ、一日3食の呪い知っている?」

 唐突に質問してくる。


「呪いって何? それ幸せの象徴でしょ?」

 こっちきて、3食食べられてないよね僕たち。


 朝ごはんはパンにベーコンエッグ、もしくはご飯に味噌汁。

 そして昼は栄養バランス整えられた給食。

 でもって夜は、ーー現代社会でのうちは外食かデリバリ多かったけど、まぁ優雅な1日3食だった。


 和木は僕の考えを覆すようなことを、ふっと笑って言ってきた。


「それってさ、ずっと続けてたら、皆デブよ」

 和木は真面目に言ってくる。


「人が体内に入れたものを消化する時間って、結構かかる。だから1日2食が正しいの。でも日本は産業の発展で、食で金儲けしたい人達に、1日3食とかの思考植え付けられたんだって」

 そういえば江戸時代までは、1日2食だったという。歴史は好きで記憶していた。


「だから1日30品目とかも、どうでもいい。1日2食で30品目も食べらるわけないだろ。それも商売根性のまやかしだって。俺たちの先祖、そんな品目食ってたと思う? ましてこっちの世界では、神子の貴族で寿命長いし、後は数百年パスタだけでもいけるって」

 

 和木の怠惰な姿勢は揺るがなかった。

 炭水化物万歳ーー。

 心の声が聞こえてくるようだ。


 確かに、この国では猟で得るものは大抵タンパク質だ。和木がいうみたいに糖質を多く含む素材は大切なのだろうか。

 僕は言いくるめられて、今日もパスタを茹でにかかった。


「糖質入れときゃ、中毒になる」

 ボソッとつぶやいた和木の言葉はけっこう怖かったけれど、僕は聞かなかったことにした。


「ねぇ和木君。もちろん樫木には言わないけど、君は僕たちのことをこっちに来させることになった原因を作った三人って、監督とバスの運転手、それからもう一人は誰だって思ってるの?」


 和木は沸かした湯に塩を入れる手を、ぴたりと止めた。

「おまえ、百年前のことでも気になるんだな」

 そう言ったまま、動作を止めてこっちを見てきた。


 そりゃね。

 僕たち異世界で百年生きましたが、あっちでどうして死んだのか?

 それなりにインターハイ行く前に練習して、熱血してた?んだから、ちゃんと知りたかった。


「俺の彼女が原因かもな……」

 和木に言われて僕は仰天した。


 は!?

 君は黒田コウLOVEで、彼女とかいなかったと思っていたんですが!?


「バスケ部の三年のマネージャー。平木莉央。知ってるだろ? ーー彼女運転免許も持ってたし、当時俺の彼女」

 衝撃的なことは僕の脳天をノックアウトしてくる。


 平木莉央って言ったら、もとプロバスケット選手の親を持つ、美人すぎて近寄り難かった神的存在の三年生様ではないか!?

「平木先輩、おまえのーー?」

「告られて断らなかったから、彼女ってことだろ?」


 僕の意識が遠のきそうになった。

「言っとくけど、平木先輩はバスケのマネはなんでやってるんだろうって学校の七不思議なみに囁かれていた神ですよ。新体操部のエースで、全国大会でも雑誌に出るようなお方ですよ!」


「あっ、そうなんだ。でもプライド高そうで、断ろうとしたけど、許されなかったからそんな女かな」

 僕の目は深海で獲物を狙う深海魚ぐらいには見開かれて鋭くなっている。


 そんな天賦の才能のある絶世の美女からの交際の申し出を、めんどくさいから承諾しただって!?

 僕は心底脱力した。


「おまえは黒田一筋だろ?」

「ーー森ってさ……。俺の性癖誤解してるよな……」

 ため息混じりに、和木はそれこそジェンダーレスへの偏見じゃないか、とそっぽを向いた。



 偽りの神々シリーズ紹介

「自己肯定感を得るために、呪術を勉強し始めました。」記憶の舞姫

「破れた夢の先は、三角関係から始めます。」星廻りの夢

「封じられた魂」前・「契約の代償」後

「炎上舞台」

「ラーディオヌの秘宝」

「魔女裁判後の日常」

「異世界の秘めごとは日常から始まりました」

シリーズの7‘作目になります。


 異世界転生ストーリー

「オタクの青春は異世界転生」1

「オタク、異世界転生で家を建てるほど下剋上できるのか?(オタクの青春は異世界転生2)」

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