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あ、序章ってことで。

「オタクの青春は異世界転生」

続き、気ままに投稿します。


 僕、森利刀リトウ・モリは現代では単なるヒッキーだった。

 中学時代いじめられ、親が甘ちゃんだったから、学校に行かなくても別にいいよっていう、容認された不登校児。


 アスペルガー。

 自閉症スペクトラム障害とかっていう特性という能力を得たけど、吃音もあった。

 興味があることといったら、アニメと科学だけ。

 ーーあと歴史も好きだったな。


 こんな僕は自分を変えたくて、高校生になって自分の身長を活かせられるバスケ部に入部した。


 でも、これが地獄行きのバス、いや異世界行きへのバスの片道切符だったんだ。


 2020年5月19日午後4時25分ごろ、山梨県鳴沢村内の県道を走行していたワゴン車が対向車線側へ逸脱。対向してきた大型観光バスと正面衝突する事故が起きて、僕たちは現世で肉体を失った。


 魂だけが異世界転生して、何とか自分たちの第二の人生を生きていこうとしている。


 寿命300年。

 現世よりは、死ななけりゃ、だいぶん長い。


 異世界転生って言っていいのかな?


 僕は異世界転生後に一回死にかけて、死ぬときは壊れた電子モニターみたいに、僕の視界は色を失って白黒になって、ドット絵みたいにざわついて、光の三原色RGB、赤緑青だけが見えるんだって思ったよ。


 それがたぶん、死ぬとか、異世界転生とか、世のことわりに近づいたってことなんだな、って心のどっかで思ってた。


「クエスト大失敗だけど、家くらい建てられるほど火の低級精霊拾ってきた」

 にやりと唇の端を上げた和木は、元893組長の後継で刃物マニア、身長190センチ近いモテモテ男、でも女嫌いな変人、和木ヨースケ。


「高鳴るわ〜。絶対あいつともう一回勝負するねん」

 地元和歌山でもここまでの関西弁を口にするなんてそうそういない。

 高野山の火柱神社っていう由緒正しい神主の後継。

 前の世界では学生しながら陰陽師をやっていた、身長低い元気少年、樫木アキ。


 彼らと一緒に、僕は生きていくことを決めた。

 異世界転生する前は、僕なんていつ死んだって、親不孝じゃなきゃそれでいいって思っていたんだけどね。

 死んでしまって親不孝して、その後寿命の大切さを知ったのさ。


 僕たちは生きていく。


「オタク、異世界転生で家を建てるほど下剋上できるのか?‘:2020年12月12日

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