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緊張
・名前を間違えない。
・グダグダと喋らない。
・漫画とプリキュアが好きという。
・ツイッターのタグを考えて発表する。
・適時、カンペを確認しながら進行する。
頭で何度も繰り返し読みながら本番までの時間を待つ。
「喋ったほうがいいよ。」
「え?」
照は私に話しかけてきた。
「集中しすぎだよ飛鳥。それじゃあ本番上手くいかないよ。ある程度話して緊張説かないと。」
「そ、そんにゃ。」
「もう噛んでるじゃん。」
「今のはちょっと……」
「大丈夫。本番前に話すこと確認しておく。」
「大丈夫だよ。頭に入っているし、カンペもあるから。」
「結構まじめだもんね、飛鳥は。」
「そう?」
「そうだよ。真面目真面目。力抜かないと」
「そうかな。」
私が照と話しているのを優しく見つめていたみゆが口を開いた。
「あと5分で本番始まるからね。」
「うん。」
口を開いた瞬間、想像よりも緊張が取れていることに驚いた。
「じゃあ、本番よろしくね。」
照は笑顔でそう言った。
「ありがとう。」
照のおかげで緊張が解けた私は本番前の5分間、心地よく待つことが出来た。
「じゃあ、始めるね。準備大丈夫。」
「うん。」
「じゃあカウント終わった始めよう。」
「うん。よろしく。」
「5・4・3・2・〇」




