現状
「まあ、頑張るにしてもどう頑張るの?」
照はひとしきり笑うと再度私に話しかけてきた。
「いっぱい動画をあげるとか。」
「それはあるかもだけど、まずYouTube以外にも配信サイトはいっぱいあるからね。」
「でも、なんか自分とかが出来そうなものないし、YouTubeでいいかなって」
「わかった。多分飛鳥もみゆも知識がなさすぎるからこれから4時間くらいはみっちり動画の研究会ね。」
「え、でも私はいいけど照ちゃんは学校に行かなくていいの。」
「いいわけじゃないけど、今日は集中して準備しようか。今日が金曜日だから、明日の夕方頃に配信できる様にみっちり準備しよう。」
「わかった。」
「ちなみに今日は何時まで大丈夫。」
「いつでも大丈夫。」
「泊まりとかでも?」
「う……うん。大丈夫。」
「ごんちゃん。ちょっと待って。」
嫌な予感がしつつも私はみゆの方を向くと、口を尖らせているみゆが私をみていた。
「それって、お母さんに許可取れるの?」
「うん。多分。」
流石に昨日の今日という事もありみゆは明らかに不満がある様な目でこちらを見た。
「じゃあ、ここで電話できる?」
「ど、どこに?」
「ごんちゃんの家に許可とる電話。」
「今じゃなくても。」
「今日も何も言わずに家出てるんでしょ。今日泊まらないにしても電話はしてね。」
「わかった。後で……」
「後じゃやらないでしょ。今やって。」
「わかった。」
みゆの勢いに押されて私はその場で電話をかけ始めた。




