離別
『なんで私が身体を揺さぶられているのか』
身体を揺さぶられながら私はぼんやりと考えていた。
アーイシャが必死に味方にあろうとしているのを見ていると止めることが出来なかった。
そんなことを考えているとアーイシャは更に感情を込めて語り始めた。
「私たちが戦っていくのはここにいるアスカじゃないでしょ。」
「……」
「悪い人じゃないっていうのは、リナも分かってるんでしょ。」
「……」
「喋らなくてもいいよ。目見ればわかるから。」
そういわれるとりなは黙りこみ、視線をさらに下げた。
じっとりなをのぞき込むアーイシャとじっと耐えるりな。
「……帰って。」
「なに?」
「……二人とも帰ってよ!」
りなそういうと完璧に心を閉ざした。
「……分かった。」
どれくらい経ったのだろうか。何時間にも数分に思える空白の時間を経て一言アーイシャがつぶやいた。
その瞬間私はりなが泣き崩れたような気がした。
「……分からずや」
アーイシャはそう呟くと、素早く身支度を整え部屋の扉のドアノブに手を掛けた。
そのまま部屋から出るかと思ったが、ドアノブに手を掛け背を向けたまま私に声を掛けた。
「飛鳥。」
「は、はい。」
私はアーイシャに突然声を掛けられ詰まりながら返事をした。
「あなたはどうするの。」
「ここにいます。」
「……そう。」
「はい!」
アーイシャは少し考え込み言葉を発した。
「この前はごめん。あのイラストは自由に使っていいから。」
そう言い残しアーイシャはその部屋から立ち去った。




