大人
「ら、らしくないってなにが?」
りなは動揺が伝わらないように努めていたが予想外の事で声が震えてしまっていた。
「それはリナ自身が誰よりも知ってるんじゃないの。」
アーイシャはりなに訴えかける様に見つめた。
その事を感じてか、りなは視線を少し外した。
「私は、私達はリナの事を見ているんだよ。」
「都合の良い事ばかり。」
「都合のいいのはリナのほうだよ。」
「わたしのどこが……」
「そうやって耳をふさごうとするところ。」
その言葉に反応してりなはアーイシャを睨んだ。
「に、睨んでも意味はないけど。」
動揺しながら言うアーイシャに思わず笑いがこぼれた。
一瞬、りながこちらのほうを睨んだように感じたがすぐに視線をずらした。
そのことに気が付いた、アーイシャがりなを責め始めた。
「だから何で無視するの。」
「無視してないけど。」
「無視してるじゃん。」
「何の話。そこには何もないじゃん。」
「バカ!!!!」
アーイシャが叫んだ。
「バカ!バカ!バカ!バカ!バカ!!!」
アーイシャは感情の赴くままに叫んだ。
「ここにいるにのは昔の私達だったんだよ。苦しんでいた私達だったんだよ。なんでそんなこともわからないの。忘れたの?汚い大人達になりたくないからここまで頑張ったんでしょ。バカ!バカ!バカ!」
機関銃の様に喋りかける
「ここにいるのに見えないの?それは何でなの?バカ!バカ!バカ!」
そう言いアーイシャはガンガンと私の頭を振った。
私はなすすべなく頭を振られていた。




