スタート
「分かってなかったね。私。」
私は呟くように言った。
その言葉にすぐにみゆは反応した。
「そうだよ!!なんでわかってくれなったの。」
「でも、みゆ。みゆには幸せになってほしいんだよ。」
「幸せ?」
「そう。Lucid dreamingだって私には想像つかなかったし、みゆは私の思い付かない高いところまで行く人なんだ。」
偽らない自分の気持ちを伝えれたと思い、みゆを見るとさっきよりも更に目を三角にしてこちらを見ていた。
「それはごんちゃんの気持ちだよね。」
「え……。」
みゆは必死に怒りを抑えながら言ったがその言葉を私には理解しきれなかった。
”私とみゆは違う”
なぜそのことを説明するのが困難なのか理解できなかった。
「それはごんちゃんの気持ちだよね!!!」
困惑している私に叫んだ。
「なんでわからないのごんちゃん。私はまずごんちゃんと一緒にいたいの。
アイちゃんもりーも私にとっては大切な友達だよ。だけどまずはゴンちゃんと一緒にいたいの。」
「……」
「私は、ごんちゃんの為に帰ってきたの!!!」
「……なんで。」
「なに?」
「なんで私なんかの為に……」
「私なんかじゃない!!」
「……。」
その時、私とみゆは二人で初めて目を合わせた気がする。
言葉以上のものがお互いにやり取りされた。
「……みゆ。」
「なに?」
「一緒にやろう。」




