表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私、Vtuberになります!!  作者: 天明 福太郎
デイドリーム
10/99

指技

『ブーブーブー』

 一瞬静かになった室内に携帯のバイブ音が鳴り響いた。


「出ていいよ。りーでしょ。」

「う、うん」


 先程とは変わって大人しくなったアーイシャが電話越しで何か話し始めた。



「ごんちゃん、ごめんね。情報が多いよね。アイちゃんの姿を見て少し反省したよ。」

「う、うん。大丈夫」

「まずどこから話したらいいんだろ……」

「みゆ、でも私にそんなこと話していいの?」

「話していい?」

「だって、私なんかにそんな大事な事話しちゃったらさ……」

「ごんちゃん!勘違いしてる!」

「何も勘違いなんかしていないと思うけどな。」

「足も崩して!順を追って説明していくから。」

「う、うん。あっ」


 足を崩そうとした瞬間、自覚をしていなかったほどの痺れに思わず声が出た。


「ごんちゃん。もしかして足が痺れた?」

「いや、そんなことは……」


 みゆの顔に懐かしい、悪い顔が浮かび上がっていた。


「もしかして、今悪いこと考えていない?」

「何のこと事かな?」


 そういうと、みゆはじりじりとにじり寄ってきた。


「話し合いの余地があるんじゃないかな。ごんちゃん。」

「みゆ、二人の間でそんなぬるい事言えないんじゃないかな。」

「久々にあったし、まだ距離感がさ……」

「それにごんちゃんには少しお仕置きだ。」

「ま、待って。」

「待たない!」

「あー」


 ごんちゃんの指技に私の足はあっけなく屈し、倒れた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ