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4.採取

 よし。早速、受注した採取依頼に行こうかな。


 とはいえ、まずは装備を整えなきゃだよね。


 うん。王女に貰ったお金がそこそこあるし、ある程度は整えられるはず。


 そう考えて、僕は冒険者ギルドの近くのお店を見て回ることにした。


 冒険者ギルドの近くでお店やってるくらいだし、冒険者がよく利用してるはず、きっと信用できるお店に違いない、というか…… そうだといいなぁ。


 結論から言うと予想は当たったんだと思う。


 冒険者ギルドのように誰かに絡まれることもなく、店主にどやされるといったトラブルもなく、順調に買い物を済ませることができた。


 

 これもひとえに鑑定スキルのおかげだけどね。


 鑑定すげー!


 品物をじっと見てスキルを使うと、詳細な説明に市場価格まで表示された。


 ほんとゲームのようだ。


 適正価格がわかれば、で自身を持って交渉できる。


 そんなわけで詐欺商品に引っかかることもなく、ぼったくられることもなかった。


 もちろんぼったくり価格を提示しているお店や始めに高値をふっかけられる、といったことはあったけど、僕が適正価格を把握しているとわかると適切な価格で売ってくれた。


 ちなみに購入品はこんな感じ。


 ・ショートソード

 ・レザーアーマー

 ・レザーブーツ

 ・冒険者用の服上下一式

 ・大きな袋

 ・レザーカバン

 ・採取セット(ナイフと小分けの袋)


 装備一式に服、それと今後の活動に必要な採取用の道具なんかを買い揃えた。


 重たい装備は無理だったので革装備に護身用にショートソードを購入した。


 すれ違う人達の視線が痛かったので、服装は変えられて良かった。


 古着屋でも胡散臭そうに見られたけど、何も言わずに店主が一式見繕ってもらった。

 

 僕以外にも色々と訳有りの人間が訪れているかのようだった。


 何にしろこれで冒険者っぽく見えるかな。


 今思えば、服装を整えてから冒険者ギルドに登録しに行けば良かった。


 そんなことにも頭が回らないなんて、だいぶテンパってたんだなぁ。


 これで王女からもたったお金の半分ほどを使ってしまった。


 これからしっかり冒険者として稼いでいかないと。



 ◇



 その後、僕は採取依頼のために王都近くの林に向かった。


 採取対象であるキュアハーブがここに生えていると依頼書に書いてあった。


 王都の近くということで、ここにはほとんどモンスターは出ないそうだ。


 出てもホーンラビットやスライムなどの雑魚モンスター程度とのこと。


 あ、モンスター出るんだ。


 やばいじゃん。


 採取依頼って全く戦わなくていいかと思ってたけど、外に出るんだからそんなわけないよな。


 戦闘スキルがガチャで引けるまでは、戦う必要がないようにしようと思ってたんだけど、ミスったなぁ。


 くぅ~、モンスター出ませんように!!!


 と、考えていると木々の間から緑色の物体が出てくるのが見えた。


 ん?何だろう?


 鑑定スキルを発動する。


―――――――――――――――――――――――――

■スライム


緑色のアメーバ状のモンスター。

溶解スキルで獲物を溶かし捕食する。

知能が低い。一般的な成人男性であれば、難なく倒せる。


種族  : スライム

HP   : 4

MP   : 2

SP   : 2

力   : 4

魔力  : 1

素早さ : 4

身の守り: 2

知力  : 1

スタミナ: 5

運   : 1


■スキル

 溶解

―――――――――――――――――――――――――



 えっ、スライム!? と思った次の瞬間、体に衝撃が走った。


 体当たりされた?


 やばい。反撃しないと。


 考えているうちに再度衝撃を受ける。


 突然の遭遇に慌てふためくが、スライムはそんな僕に構わず何度も飛び掛かってくる。


 やばい、やばい!


 「うわぁー!!このぉー!!」


 僕は無我夢中で構えていたショートソードを振り回す。


 そこからはよくわからなかった。


 何度か体当たりされ、剣が何度かスライムに当たったんだと思う。


 夢中で剣を振り回した結果、なんとかスライムを倒せた。


 けど、僕もボロボロだった。


 HPも半分以下になっていたし、下手したら死んでたな。


 くじで当たった薬草を使いHPを回復する。


 ハズレだと思ってたけど、薬草を持ってて良かった。


 いきなり死にかけてしまった…、まだ街の外の依頼は早かったんだ。


 さっさとキュアハーブを見つけて帰ろう。



良かったら星、評価などをしていただけると嬉しいです。

今後の更新の参考、励みにさせていただきます。

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