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3.スキルレベル2

『スキルレベルが2になりました。ガチャが引けるようになりました』


 想定外のアナウンスが流れる。


 えっ、スキルレベル?


 レベルなんてあるの?


 ガチャ?


 ガチャって、あのガチャ?


 回すと玩具が出てくるやつとか、ソーシャルゲームでアイテムやキャラクターが出るやつとか?


 えええぇぇぇ!


 王道のやつだよね!!


 よくあるやつだよね!?大抵はチートスキルだよね!?


 もうこう何というか情報戦で無双しちゃうような!?


 やったぁー!!!


 良かったぁぁぁ。


 スキル「くじ」って、はじめ聞いた時もガチャみたいなものだよね?


 同じだよね?チートなんだよね?って正直期待したんだ。


 それが本当にハズレばっかりだし、たまに当たりが出てもショボかったりで辛かったぁ。


 このまま喜んで小躍りしてたら、通り行く人に怪訝な顔された。


 恥ずかしい。


 うん。ちょっと落ち着いて検証できるところに行こう。


 僕は足早にその場を離れ、ゆったりと座れる椅子が設置してある広場に移動する。


 よし。ここなら大丈夫だろう。


 落ち着いて整理しよう。


 まず、スキル。


 レベルなんてあったんだぁ。


 OK。今後も上げていけばいいのかな、というかそれしかないけど。


 次に、「ガチャ」と…。


 色々期待してしまうけど、「くじ」の件があるから、期待しすぎないようにしないと。


 これでイマイチな残念スキルだったら立ち直れないかもしれないからね。


 それじゃ、早速「ガチャ」を引いてみようかな。


 僕は、ガチャを引こうとイメージする、


 『初回限定Rレア以上確定』


 お、引けそうだ。初回はレア以上確定だって。


 て、何!?やっぱりソシャゲと同じなのかな?


 あー、バイト代相当突っ込んだけど、欲しいSレアが引けなかった思いでが過る…


 だめだ!だめだ!邪念は忘れよう。


 僕は嫌なイメージを振り払うように頭を振る。


 それじゃ、気を取り直して


 セイ!!!


 突如、銀色のガチャガチャが現れ、中央のレバーが自動的に回る。


 ガチャッ!


 眩しい光に包まれる。


 『SR スキル:鑑定』


 あっ、と、やった!


 やったぁぁぁぁ!!!!!


 おおおおおっっ!!!!!


 SR!!!!!


「鑑定」……


 やった……


 ベタだけど、王道のスキルだ!


 SRだし、駄目なわけがない。


 もう使えるのかな?


 とりあえず、自分を鑑定してみる。


―――――――――――――――――――――――――

名前  : 山本タケル

種族  : ヒューマン

年齢  : 19歳

HP  : 9

MP  : 5

SP  : 220

力   : 5

魔力  : 40

素早さ : 6

身の守り: 5

知力  : 10

スタミナ: 5

運   : 2


■スキル

 異世界言語

 算術

 鑑定<New!>


■ユニークスキル

 くじ

 

■称号

 異世界の勇者

 追い出されし者

―――――――――――――――――――――――――


目の前にゲームのようなステータスウィンドウが表示される。


「おわっ!!す、凄い!ゲームみたいだ」


 思わず、声が漏れる。


 ちゃんと鑑定は使えた。


 ふむふむ。


 確か、一般的なステータスは、成人男性で平均10前後って言ってたよな。


 そう考えると、ちょっと全体的には低いかも。


 えっ、でも、SPスキルポイントは220ってめっちゃあるな。


 ガチャでスキルがどんどん取得できれば、豊富なSPを活かせるかも。


 それに魔力も40と平均値よりかなり高い。


 なんでこんなにあるんだろう。


 もしかしたら、僕は魔法使いの適正があるのかもしれない。


 まぁ、この貧弱な身体能力を見る限り、しばらくは前衛は難しいだろうなぁ。


 よし、戦闘系の良スキルが手に入るまでは、「鑑定」を活かして採取とか戦わなくてよさそうな依頼を頑張ろう。



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― 新着の感想 ―
[一言] 主人公がこの先どう動いていくかなど今後の展開が楽しみです。ブックマークに登録させていただきました。今後とも執筆頑張って下さいませ。
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