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【書籍化&】冤罪で死刑にされた男は【略奪】のスキルを得て蘇り復讐を謳歌する【コミカライズ決定】  作者: ダイヤモンド


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キャラ崩壊

「どういうこと? この人が一緒だなんて聞いてないけど」

「いや、俺達もついさっき気付いたというか……」

「この人だなんて他人行儀な呼び方はやめてくれ真冬! 前みたいに恋歌と――」

「ちょっと静かにして」



 真冬が夜神の口にガムテープを貼ると、夜神は大人しくなった。俺と闘った時の凛々しい夜神はどこにいったのか。まるで別人を見ている気分だ。



「なあ、やっぱり真冬と夜神って……」



 やがて観念したように、真冬は嘆息した。



「そう。私達は以前、二人チームを組んでいた」



 やっぱりか。予想はしていたが、本人の口から聞くとやはり驚きはあった。



「私が仮転生した直後にこの人と出会って、一緒に闘わないかと誘われた。私一人では転生杯を生き残るのは無理だと思ったから、私はその誘いに乗ることにした」

「懐かしいな。それまで私は一匹狼だったのだが、真冬と出会った瞬間、私の直感が告げたのだ。私が転生杯を勝ち抜くには彼女の力が必要不可欠だ、とな」



 いつの間にかガムテープを剥がした夜神が語り出す。



「今日お前達が訪れた城、今は『ムーンライト』のアジトとなっているが、その前は私と真冬の同棲ハウスだったのだ」

「その言い方やめて」



 だから春香が攫われた際、真冬はすぐに夜神の居場所が分かったのか。しかしあんな馬鹿でかい城、四人ですら広すぎるだろうに、たった二人で住んでたとは。



「私が戦線に出て闘い、真冬が後方から支援する。私達は最強のタッグだった。特に真冬のコンピューター技術は最高峰と言っても過言ではない。私もハッキングや偽装工作のやり方などを教えてもらったりしたな。まるで昨日のことのように思い出すよ」



 何気に凄いこと言ってるな。ハッキングも偽装工作も、ちょっと教わった程度で会得できるものではないだろうに。



「ひょっとして朝野が陸奥高校に入れたのって……」

「そう。真冬から教わったノウハウを活かして、私が裏で手を回してやった。どうしても高校に通いたいと懇願されてな。まあ私の技術など、真冬に比べたら取るに足りないが」



 朝野がどのような手段で陸奥高校に入ったのか気になっていたが、図らずもその疑問が解消された。


 そういや朝野の奴、中間テストの再々テストはもう受けたのだろうか。もしそれで赤点だったら退学になるらしいし、夜神の心遣いも無駄になってしまうが……。



「朝野のことだし、どうせ高校生ライフをエンジョイしたいからとかそんな理由でしょうね。言っとくけどアタシ達は朝野と違って、そういう単純な理由で高校に入ったわけじゃないわよ!」

「どの口が言ってんだ!?」



 そりゃ真冬の復讐に協力するという名目はあったが、春香だって最初から存分に高校生ライフを満喫してただろ。まあ今となっては俺もあまり人のことは言えないかもしれないが……。



「そう言ってやるな。あいつは生前のほとんどを病院のベッドで過ごしていたらしいからな。リーダーとしてそれくらいの願いは叶えてやりたいと思ったんだ。っと、こういうことはあまり言い触らさない方がいいか」

「……そうだったのね」



 少し申し訳なさそうな顔で春香は呟いた。高校に通えなかったという点では春香も同じだし、気持ちはよく分かるのだろう。



「おっと、本筋から逸れてしまった。まだ私と真冬が紡いだストーリーを話している途中だったな」

「別に話してなんて誰も頼んでないけど」

「そう照れるな真冬」

「照れてない」

「本当は私達の輝かしいエピソードを余すことなく話したいところだが、それは時間がいくらあっても足りないので泣く泣く割愛させてもらう。まあどうしても聞きたいというのなら――」

「絶対やめて」



 なんか漫才を見ている気分だ。



「いいから話を進めなさいよ」

「ああ、すまない。私は真冬と組んで順調に転生杯を闘い抜いていた。真冬と二人なら必ず最後まで生き残れる、そう信じていた。信じていたのに……!!」



 夜神の拳がワナワナと震え出す。



「その日は突然訪れた。真冬は別れを告げる手紙だけを残して、私のもとから去ってしまったんだ! 何故だ、何故なんだ真冬!?」

「…………」



 迫真の表情で真冬に詰め寄る夜神と、気まずそうに夜神から目を逸らす真冬。どうやら真冬は理由も言わないまま、一方的に夜神から離れていったようだ。



「あれから何度も連絡したのに、まともに話もしてくれなかった……!! 私がどれだけ寂しい思いをしたか分かるか!? 答えてくれ真冬、どうして突然いなくなった!?」

「……真冬。ちゃんと説明した方がいいんじゃないか?」



 さすがに少し夜神に同情してしまったので、俺はそう言った。俺だって理由も分からないまま仲間に突き放されたら納得できないだろう。やがて真冬は嘆息し、夜神の方に向き直る。



「言っていいの? 私が貴女のもとから去った理由」

「ああ! どんな答えでも私は受け止めてみせる!」



 一呼吸置いて、真冬は言った。



「生理的に受けつけなくなったから」

「がはあっ!!」



 盛大に血を吐きながら夜神は床に倒れた。受け止めきれなかったようだ。




おかげさまで222話達成です。今後ともよろしくお願いします。

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