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【書籍化&】冤罪で死刑にされた男は【略奪】のスキルを得て蘇り復讐を謳歌する【コミカライズ決定】  作者: ダイヤモンド


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深層心理

「それで、どうしてお前がこんな所にいるんだ。どういう経緯で入ってきたのか分からないが、得体の知れない奴に住み着かれるのはあまり良い気分じゃない。できれば出て行ってもらいたいんだが」

『おいおい冷たいな。同じ肉体を共有する者同士、仲良くしようじゃないか。それとお前は少し勘違いをしている。先に存在していたのは僕の方だ」

「……どういう意味だ?」

『いずれ分かるさ。それよりお前はこの身体の心配をした方がいい。三日前から意識が戻ってないようだしな』



 そうだ、千夏と再会した直後に俺は気を失ったんだ。しかし昼山との闘いで重傷を負ったとはいえ、三日も目が覚めないのはおかしい。それに外傷なら春香がスキルで帳消しにしてくれているはずだ。



『お前が思ってるよりもずっと、この身体の状態は深刻だ。生死の境を彷徨っていると言っても過言じゃない』

「何……!? どうしてそんなことに……」

『心当たりならあるはずだ。ここ最近、身体の不調が続いているだろう?』



 こいつの言う通り、俺は再三にわたり激しい頭痛に苛まれている。しかも日ごとに酷くなる一方で、戦闘にもかなりの支障が出た。原因は今でも分かっていない。



「まさか、お前の仕業じゃないだろうな……?」

『ハハッ、面白いことを言う。そんなことをして僕に何のメリットがあるというんだ』



 あっけらかんとした顔で大地は言った。なんだか腹立たしいが、おそらく嘘はついていない。



「だったら原因は何だ? 知ってるなら勿体ぶらずに教えろよ。俺に死なれたらお前も困るんだろ」

『そうだな』



 大地は顔の前に人差し指を立て、こう言った。



『答えは一つ。お前のスキル【略奪】だ』

「俺のスキル……!?」



 予想外の答えだったので、俺は動揺を隠せなかった。しかし分からない、俺のスキルがどう苦しめているというのか。



『第八次転生杯に参戦してからというもの、お前は【略奪】という強力なスキルを使い、数々のスキルを奪い取ってきた』

「……ああ」



 現在俺が所有するスキルは【怪力】【潜伏】【操縦】【入替】【氷結】そして【略奪】の計六つ。おそらく今後も増えていくことになるだろう。



『それこそが原因だ。ま、簡単に言えば容量オーバーだな』

「容量オーバー……!?」

『向井という男が言っていただろう? 人間が所持できるスキルは二つまでだと。それはお前も例外ではない』



 ――転生杯の参加者を含め人間が所持できるスキルは二つまでが限界だそうだ。それを超えると肉体が負荷に耐えきれなくなり死に至る。


 確かに向井がそのようなことを言っていた。そして三つ以上のスキルを所持する俺に興味を抱き、俺の身体を調べようとしていた。



『あの男はお前を特別な人間だと考えていたようだが、特別でも何でもない。今まで持ち堪えてこられたのは、僕が負荷の一部を引き受けていたからだ。もっとも僕がここに存在しているという点では特別と言ってもいいかもな』

「つまり俺が複数のスキルを所有できているのは、お前のおかげってことか」

『そういうことだ。家賃代として、それくらいはしてやらないとな。だがそれも限界がきている。四つ程度なら問題はなかったが、それ以上となるとさすがに厳しい。むしろここまで保ったのは奇跡と言ってもいい』



 なるほどな。思えば身体に異変が起き始めたのは、雪風を倒した直後だった。あれは【入替】【氷結】という二つのスキルを手に入れて、一気に負荷が増えたことが引き金になったからか。



『本来【略奪】によって所持できるスキルは一つだけだ。既に何らかのスキルを手に入れた状態で新たなスキルを奪い取った場合、最初のスキルは上書きされて消滅する。だからスキルを三つ以上所持することは絶対にないんだ』

「……やけに詳しいんだな」

『ま、これでも元は転生杯の参加者だからな』



 そういえば、こいつはかつて行われた第七次転生杯の参加者だったな。当時の参加者の中にも似たようなスキルの所持者がいたのかもしれない。



『しかしどういうわけか、お前の【略奪】の場合は〝上書き〟ではなく〝蓄積〟という形になっている。お前が【略奪】を使えば使うほど、お前が所持するスキルは増え、より負担が重くなっていくわけだ。原因は分からないが、もしかしたら僕の存在が何らかの影響を及ぼしたのかもしれないな』

「だったらお前のせいってことになるだろ。何が家賃代だよ、恩着せがましいこと言いやがって」

『そう言うなよ。そのおかげでここまで勝ち残れたのも事実だろ?』



 悔しいが、一理ある。もし【略奪】が本来の性能しか発揮しなかったとしたら、俺はとっくに脱落していたかもしれない。



「現在お前は超ギリギリの綱渡りをしている状態だ。あと一つでも多くスキルを奪い取っていたら、この身体は壊れていただろうな」



 俺は向井のスキルを奪おうとして失敗したことを思い返す。あの時もし成功していたらと思うとゾッとする。



『いいか、よく聞け秋人。スキルを所持することは〝悪魔〟を飼っているものと考えろ』

「悪魔……!?」




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