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【書籍化&】冤罪で死刑にされた男は【略奪】のスキルを得て蘇り復讐を謳歌する【コミカライズ決定】  作者: ダイヤモンド


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スカイカー

「今は真冬を責めてる場合じゃないでしょ秋人! 一刻も早く千夏ちゃんを助けに行かないと!」

「……春香の言う通りだな。すまん真冬」

「ううん……私は責められて当然だから……」



 子供達が囚われている問題は依然として解決していないが、緊急事態なので四の五の言っていられない。


 しかしどうする。ここからニーベルングのビルまでは結構な距離があるようだし、こんな時間では交通機関も動いていない。悠長に向かっていたら、その間に千夏が……!!



「二人とも付いてきて」

「ちょっ、どこ行くのよ真冬!」



 言われるまま真冬に付いていくと、アジトの裏にある大きな倉庫の前に来た。真冬がその扉を開けると、そこには四つの大きなプロペラが付いた車が置かれていた。



「何これ!? 乗り物!?」



 春香が声を上げる。俺も驚いたが、この乗り物には見覚えがあった。



「これ、スカイカーってやつだよな!?」

「ん。これは試作機だけど」



 例の一件で気まずくなったばかりの千夏と二人きりの朝食の最中にテレビのニュースで見たからよく覚えている。スカイカー、通称空飛ぶ自動車。それが俺達の目の前にあった。



「なんでこんな物がここに……!?」

「いざという時に必要になると思って買い取っておいた。ヘリコプターだと大きすぎて倉庫に入らないから」

「買い取ったって、いつの間に……」



 一体いくらしたのか気になったが、そんなのは後だ。



「これに乗ってニーベルングのビルまで行く。秋人、お願い」

「いやお願いって! 操縦の仕方も分からないのにどうやって――」



 あ、そうか。俺には【操縦】のスキルがあるので、操縦の仕方が分からなくても問題なく操れる。真冬は俺のスキルを見越してこれを買い取っていたのか。俺と春香は早速スカイカーに乗り込んだ。



「よし、出発するぞ!」

「待って。私も行く」



 なんとスカイカーの助手席に真冬も乗り込んできた。今回もアジトで待機するものとばかり思っていたのに。



「真冬!? これからニーベルングの奴等と闘いに行くんだぞ!?」

「分かってる。だけどアジトにいたって今の私にできることは何もない。それにこんなことになったのは私のせいなのに、私だけ安全な場所でお留守番なんてできない」

「いやだからって……!!」

「私だって転生杯の参加者。二人の足は引っ張らないから心配しないで」



 真冬の目は本気だった。しかし真冬には悪いけど、戦力になるとはとても……。



「秋人!! 早くしないと千夏ちゃんが!!」

「~~~~!! ああもう分かったよ!!」



 真冬を説得している時間はない。俺は【操縦】を発動し、スカイカーを操って春香、真冬と共に真夜中の空へ飛び立った。



「うおおっ……!!」



 凄い、本当に空を飛んでいる。まるで鳥になった気分だ。こんな状況じゃなければ感動に浸っていただろうが、そんな余裕はなかった。


 待ってろよ千夏。今助けに行くからな……!!




  ☆




 やや時は遡る。子供達の部屋から飛び出した千夏は必死に走っていた。一刻も早くこのビルから脱出しなければ。ここは四階、一階の出入口までそう時間は掛からない。階段の方へ向かう千夏だったが――



「っ!!」



 千夏は急停止した。三階へと続く階段の前に、見るからに頑丈そうなシャッターが下りていたからだ。これでは下の階に行けない。既に手を打たれていた。


 千夏の力ではシャッターを破壊することはできない。エレベーターも動いてはいないだろう。天井のあちこちに人感センサーがあるので隠れてもすぐに見つかってしまう。窓から飛び降りようにも四階の高さでは助かる可能性は低い――


 やむを得ず千夏は階段を駆け上がっていく。分かっている、上の階に逃げ場などないことは。だが千夏には他に選択肢などなかった。


 そしてこれも向井の狙い通り。向井は千夏をジワジワと追い詰めていくつもりだった。この一方的な鬼ごっこを、より楽しむために。




  ☆




 俺はスカイカーの性能を極限まで引き出し、時速100kmオーバーで飛行する。空なので遮蔽物は何もないし、この速度を維持できれば、あと数分でニーベルングのビルに着くだろう。


 隣りの真冬は先程からずっと、俺の左手を強く握りしめていた。きっと千夏が無事なのか不安で無意識に握っているのだろう。俺だって気持ちは同じだ。



「……秋人、あれ!」



 程なくして真冬が前方に見えるビルを指差した。あれがニーベルングの本拠地か。あそこに千夏が……!!


 だがその矢先、ガクンと車体が斜めに大きく傾いた。俺の【操縦】は問題なく発動中だというのに、車体を安定させようとしても言うことを聞いてくれない。それどころか高度が下がる一方である。



「何が起こって……げっ!?」



 思わず俺は声を上げた。なんとモーター部分から黒い煙が出ていたのだ。明らかにまずいやつだろこれ。



「ずっと許容値を超える速度で飛行してたから、車体に限界が来たんだと思う……!!」

「マジか……!!」



 所詮は試作機か。しかし問題はない、なんせ俺達には春香がいる。春香の【逆行】を使えば車体の状態を戻すことが可能だ。




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