小学校でのプログラミング教育を必修化するらしいけれど
【2020年から、小学校でプログラミングの授業が必修化される予定】
この話、みなさんご存じでしたか?
初めて聞いた時、私は「マジかよ」と驚きました。
小学生にプログラミングさせんの?
言語なに使うの?
って感じですね。
それで、そのことに関する情報を探してみました。
【プログラミング教育とは、子供たちに、コンピュータに意図した処理を行うよう指示することができるということを体験させながら、将来どのような職業に就くとしても、時代を超えて普遍的に求められる力としての『プログラミング的思考』などを育むことであり、コーディングを覚えることが目的ではない。】
※引用元:文部科学省|小学校段階におけるプログラミング教育の在り方について(議論の取りまとめ)
//わかるけどわからねぇ。言いたいことが頭にすっと入ってこないんですけどぉ!
なぜ役人の作る文章はこうもまどろっこしいのか。
作者的にてきとう簡略化すると、
【どうすれば問題を解決できるのか、理論だてて考える力を身につけましょう。コーディング(プログラム言語を用いてプログラムを書くこと)を覚えることが目的じゃないよ。】
っていうところでしょうか。
それってつまり、『プログラミング的思考』=『論理的思考』でいいんじゃないの? と思いました。
//紛らわしい名前をつけるんじゃねぇ(#`Д´)ノノ┻┻;:'、・゛
『論理的思考』をわざわざ『プログラミング的思考』なんて言いかえるなんて、無駄だと思いません?
本来はどんな分野においても発揮される思考の方向性なのに、プログラミングする時にしか使わないかのように誤解されそうだし。
「プログラミング→ITだ!」っていうバイアスを無意識にかけたいんだろうなっていう政府の意図が見え隠れしていて嫌な感じです。
ああ、すみません。つい心の声が。
とりあえず私のひねくれた思考はおいておいて。
この『論理的思考』。どの程度できるかは個人差があると思うんです。
できる子にとっては産まれた時から当たり前の考え方だし、苦手な子はどれだけ頑張ってもできない。教員の中にも苦手な人は多いんじゃないですかね?
思考法の訓練はやればいいと思うのです。
すでに情報教育が入っている中学校でやれば、一貫した教育の流れを作れるでしょうから。
ただ、小学校段階では、ネットリテラシーを教える時間を作ってあげる方がよほどためになると思うんですよ。
子供たちがネット犯罪に巻き込まれる率も減らせるでしょうし。何より、教員の質による教育結果の差が出にくそうな気がするので。
◆ ◆ ◆ ◆
IT業界人不足って叫ばれていますね。
でも、人は十分いると思うんですよ。「使える」人が足りていないだけで。
今の日本のIT業界だと、デキる人は企業に残りにくい。見切りをつけたり海外流出したり、フリーランス化したり。鬱で潰れる人も多いです。
業界がブラック化してる原因のひとつは、土建業界もびっくりの多重請負構造のせいかと思います。
このピラミッド構造、一番上も一番下も地獄です。
一番下だと、薄給長時間労働に出会う確率が高いです。
一番上でも、残業規制のせいで(でも納期は迫ってて)、家に帰ってリモートで仕事という状態がたびたびあります。
中間企業だと、上から下に案件を流して中抜きだけで儲けられると聞きますが、エンジニアになりたかった人としてはそれでいいのか? と思わないでもないです。(中間企業の実情は知らないので、違ったらすみません)
けれど、日本でも海外でも、働きやすい環境を整備したり、高い賃金を出してくれるのは、新興IT企業に多いです。
レッドオーシャンではあるけれど、チャレンジする価値はあるとも思います。
大学が情報系でなくても業界参入はできます。現に、私も大学はバイオ系というか化学系でした。
ただし、もともと物理の方が得意だったという程度の下地はあります。あと、最初は勉強勉強また勉強です。
それでも適性があれば化けます。
数学が不得意な方はちょっと苦しいかもしれません。
あと、生涯を通じて、自分から勉強し続けられる人以外にも向きません。
必要とされる技術が恐ろしいスピードで変化するからです。
プログラミングを例にとってみます。
今60代の方々がブイブイ言わせていた頃、COBOLやFORTRANがプログラミング言語の主流だったらしいです。
私が就職したころはHTMLやC、Javaが使われていました。
今はPHPやPython技術者が広く募集されていますね。
今開発中の量子コンピュータの開発は拡張Pythonでされているんじゃなかったでしょうか。でも、アルゴリズムがそもそも違うという話なので、これまでのコンピュータ開発とはまた違った適正が必要になるのでしょう。
医学や自然科学分野もですけど、技術革新のスピードが私が小さかった頃より早すぎて驚きます。