姉と僕の真剣勝負
かなり打ち解けてきた悠馬とまゆ…
今回は姉弟仲良く真剣勝負をするようです…
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昨日の事件のあと僕とまゆ姉さんは姉弟会議を始めた
「ねえ…まゆ姉さん…昨日の謎の行動の答えを教えてもらってもいい?」
「…滋さん…が…」
どうやらまゆ姉さんによると
粋な計らいのせいでまゆ姉さんは僕の上で寒い思いをしながら寝ることになり
僕はいい思いをしたという事らしい…
(父さん…ありがとう…でもまゆ姉さんには謝って)
「ごめんね…まゆ姉さん…寒かったでしょ、春といってもまだ寒いよ…」
最後まで言えなかった…
言わせてくれなかった…
だってまゆ姉さんは椅子に座りながら寝てしまったのだから
「おーい…まゆ姉さん? 起きてる?」
どうやら本気で寝てるらしい…
困った
寝顔と寝息はとても可愛らしいのだが…
その…二つの桃の下に入れたてのコーヒーがあるのでパジャマにコーヒーが付いていないかとても心配なのだ
「コーヒーをのけないと…でも…」
そう、問題は…
コーヒーを動かすと二つの桃を動かすことになるので
動かそうにも男として動かせないのだ
仮に動かすことに成功してその瞬間を見られたとしたら…こうなる…
「ゆうくん…のえっち…もう顔もゆうくんが作った食べ物を見たくない!」
「ご、ごめんなさーーーい!!!」
(イヤだ…家族としてコレは気まずすぎる…
家族どころか僕…捕まるんじゃ…)
「ゲームでもして煩悩と不安を消すかな…」
僕はテレビとゲーム機の電源を付け
ゲームのタイトルの表示を確認しコントローラーを強く握る
「よし、メタ〇イト勝負しようか…レベルは9でいいかな…ストックは…」
敵キャラクターの設定をしていると…
画面に2Pの指が急に現れキャラクターを選んだ時のキャラクターの声がする
「お、おはようまゆ姉さん…」
膨れた顔をしているとても不機嫌なようだ
「ひとりだけ、スマシスするなんてずるい!
私もする!私のプ〇ンで壁の方に追い込んでや
る〜!」
僕は敵キャラの設定を消しストック数を三に設定し二人《姉弟》で真剣勝負を始めた
10分後…
「負けたぁぁぁぁ!まゆ姉さんのプ〇ン強い…
横蹴りで何回も壁の方に連れていかれて…
トラウマになりそう…」
「ゆうくんのア〇クも強かった…
あそこで上スマッシュがくるなんて…本当に勝てよかった…」
僕達はお互いの手を強く握り再戦をすることにした…
またもや10分後…
「よし、粘り勝ち!」
「あそこで守りに徹しなかったら…
ゆうくんもう一戦、もう一戦だけしよ!」
まゆ姉さんはゲームをすると時間を忘れるようだった…何故って?もう25分もゲームを一緒にすれば嫌でも気づくところだからだよ…
「まゆ姉さん、コーヒーいる?」
「うん…お願いします、それともう一戦」
「…かしこまりました」
正直そろそろ、ゲームをやめないと…
昼ごはんの時間に間に合わないと思っているものの…
僕は過ちを犯した
「あ!ゲームを始めた時間から二時間経ってる!」
「お…お腹すいたぁ…」
まゆ姉さんのお腹も限界のようだった…
僕はこの過ちを二度と犯さないと心に決めた…
スマシスの名前は大乱闘スマッシュシスターズですから任天堂さんのゲームを丸パクリしている訳では無いので…ご安心を!!