まゆ姉さんの帰宅②
まゆ姉さんの口から流れるヨダレがナイアガラの滝のように…まあ、そんなに流れてないけど…それでもかなりの量のヨダレがまゆ姉さんから出ていて正直気持ち悪いと思った…。
せっかく作った料理にヨダレの雫がひとつまたひとつと落ちていく
そんなの耐えられない…料理が可哀想だ…
「ゆうくん!早く早く!私はもうおなかが鳴りっぱなしです。」
「はいはい…あ、そのフライはソースをかける前にそのまま食べてみて」
「うんうん。これは…ソースをかけなくても十分に味が染み込んでいて…最高」
「それはどうも〜」
僕達の会話を聞きながらも悔しそうにこちらを見つめる視線に温かい視線を返すと冷たい視線を送った主は顔を赤らめて『ポッ…』なんて言ってる…もちろん黒木さんだ。
最近、黒木さんは自分の心に素直になりすぎている気がする。ご飯の感想もプールの時…返事をまだ何もしていないことに気がつくとプールでの出来事をなかったことにしようとしてしまい自分が恥ずかしい。
「黒木さん、まゆ姉さんが帰ってきたからお酒を2人で飲んだら?僕は食器とか片付けるから」
「悠馬くんがそういうならお言葉にあまえて…
ずっと抱き抱えていた日本酒を注いでもらえるかな?」
「注ぎますよ〜ストップって言ってくださいね。
言わないと溢れてもまだまだ入れますからね〜」
黒木さんの方を見るととても嬉しそうだ。
このままだと本当に溢れてしまいそうな気がするので注ぐのをやめる
「どうして止めるんだ…私ならこぼれたお酒も悠馬くんが注いでくれた時にこぼれたというふうに割り切ってこぼれたものも飲むというのに…」
「僕をヤバい人扱いしないでくださいよ!」
黒木さんは聞き流すとあとあと困りそうなこと
ばかり言うから毎回ハラハラさせられるな…




