プールの後日談
僕はまゆ姉さんの先輩に車内でさんざんからかわれ僕は疲れきっていた…
「あ、着いたよ?」
「やっと着いた…」
「それにしても大きな家だねえ〜家というか屋敷
だね〜家では洋服とか着ないの?」
「そんなことないですよ?父さんは基本和服です
けど僕は服着てその上にエプロン付けてますね」
「そっかあ〜…あ、二人降ろすの手伝うよ」
「すいません…」
二人は重い荷物を運ぶように運ばれていって
傍から見れば誘拐にしか見えない絵面だった
「ふー、運び終わったね」
「わざわざすみません…」
「いいよいいよ〜私こう見えて…
結構、力あったでしょ?」
(なぜ少し間を開けたのか分からないなぁ…)
「じゃあね〜」
嵐のような人だった…
「ギャルっていうのかな…あの人…」
僕はそんなことを思いながら二人を起こす
「二人共起きて!起きないと風邪ひくよ!」
二人は起きるなり僕の顔を見ては目線をそらしまた目を合わせようとして躊躇するというのを繰り返していた
「二人共風邪ひく前にお風呂はいってきてね」
二人は珍しく仲良くお風呂へ向かっていった
「あのー…若菜さん…」
「なんでしょう?」
「どうやったらクールビューティーになれるんで
すか!?」
「まゆさん、落ち着いて聞いてね…私、クールビ
ューティーじゃない!」
「えええ!?私からしたらクールビューティー
です!!」
本当に今日は仲が良くて明日嵐でも来るのだろうか…いや、来ないか
「ゆう、帰ってたのか」
部屋の奥から声をかけてきたのは父さんだった
「うん、さっき帰ってきたところ」
「で、どうだった?」
「何が?」
「決まってるじゃかいか…女性陣の1人ぐらいには
目を奪われたんじゃないのか?」
なんで父さんはそんなに興味津々なんだよ…
僕はその問いに答える前にため息を大きくついた
だって、色々なことがあったから…
黒木さんの名前呼びにまゆ姉さんの暴走…
まゆ姉さんの先輩の車内いじり…
「楽しかったよ…もうコリゴリだけどね…」
「苦労したんだな…目が死んでるゆうは初めて見
たからな…」
「本っっ当に苦労した…」
僕がテーブルに顔を伏せていると父さんがお茶を注いできてくれた
僕が苦手な緑茶を…
「苦しい時は苦いものを飲むに限る!」
「訳分からないよーーー!!」
体調が回復してきて
執筆のストーリーも浮かんできたので
どんどん更新していきたいと思います