いつもの日常
妙にリズムを刻んだ鳥の鳴き声に目を覚ます…
はずだった…
「ん、もうこれ以上、餅は食べれないよ…」
「なんていう幸せな夢を見てるんだか…」
僕は何かにお腹を小突かれる
「…ん、おはよう…父さ…」
「寝るなーー!」
僕は父さんの肩を借りて洗面場まで行き、洗面場で自分の顔を見ると、目が腫れていかにも寝不足代表の顔だった
「風邪引いたやつがまさか…庭で寝てるのを気づ
いた時は本気で呆れた…」
「僕は庭で寝てたの!?」
「そうだぞ〜わざわざ…まゆと黒木さんがゆうの
部屋まで連れて行ってくれたから父さんとして
はよかったけどな…運ばずに済んだし…」
(庭?そういえば…肩の荷が降りたような…)
「そういえば、まゆ姉さんと黒木さんは?」
「二人で“仲良く"買い物に行ったぞ〜」
「嫌な予感がする…」
父さんは笑って僕の肩に手を置くと気を遣うかのように僕をリビングまで誘導する
(僕は幼稚園児か…)
僕はまな板を出すといつものように父さんにご飯の注文をとる
「今日は…オムライスで」
「随分悩んだね…」
黙々と料理をしていると玄関のドアが開き二人の女性のいがみ合う声が聞こえてきた
「だから私は黒木さんとゆうくんの交際は認めま
せん!!」
「まゆさん、いえ…“まゆお義姉さん"」
「だーかーらー!!」
(とても楽しそうだ!)
僕は関わらないためにオムライスの料理を続行する
「そろそろ私に悠馬くんを…って悠馬くん!?
もう風邪は治ったの?」
「はい、おかげさまで」
「「よかったぁ…」」
二人の安堵する声を聞いて僕はホッとする
「二人とも…ありがとう」
二人はリビングに置いてある座布団に倒れ込んで
しまった…
「父さん…僕なんかした?」
「うーん…父さんには分からないなぁ」
など言いつつニヤニヤする父さんを僕は信用出来なかった
二人が倒れてから数分後…オムライスが完成した
「悠馬くんのは私がケチャップをかけてあげるよ」
黒木さんがケチャップを取ろうとすると…閃光のような速さでケチャップを奪い取ったまゆ姉さんがドヤ顔で僕の方を見る
「私がゆうくんのオムライスにかける」
(わあ〜…嫌な予感的中…嬉しくない…)
結局、僕のオムライスは赤い湖ができましたとさめでたしめでたし…




