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看病してもらうのもたまにはいいかも
僕とまゆ姉さんは変な空気に包まれていた、、
「ゆうくん、私は初めてゆうくんが泣いている所
を見たよ…」
「僕だって人間なんだから泣く時もあるよ…」
弱々しい僕の返事と苦しそうな声
それを聞くとまゆ姉さんはおかゆをスプーンですくって僕の口に運んでくる
「はい、食べると栄養がつくよ〜」
一口、また一口、僕の身体に染み込む…
家族の暖かみを感じる昔から食べてきた父さんのおかゆの味…
「僕は…どうすれば良かったんだろう…」
「私は…もっと頼ってほしいかな…」
「はぁ…あの様子じゃ私はおじゃま虫みたいね…
悠馬くん…」
僕は襖の隙間から見える黒木さんの黒ロングヘアーが僕に見えた…
「く、黒…」
「ほら、ゆうくんおかゆに集中して!」
言われるがまま促されるがまま…
僕は愛のある家族のご飯を食べる…
「おいしい…本当においしいよ…」
結局、まゆ姉さんは僕に付きっきりで
看病をしてくれた…
前にこんなことがあったような気がしなくもない……
「ありがとう…まゆ姉さん…」
「私の方こそだよ…」