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第3話 嫌な走り出し
僕が布団から起き上がろうとすると
目眩が僕を襲った
「っ…体が重いな…」
「おはよぉ〜ゆう、今日はプールの日だろう?
だから、浮輪とか用意したぞ〜って…ゆう!
大丈夫か!?」
僕は父さんに肩を借りてリビングまで行くと
黒木さんがまゆ姉さんと話していた…
「おはようゆうくん」
「おはよう悠馬くん…どうしたんだい?
滋さんの肩を借りて…」
「今から朝ごはんを作る…よ…」
僕はよろけながらキッチンにあるエプロンを取ろうとして足を滑らした
「ゆうくん!?怪我してない!?」
「大げさだなぁ…まゆ姉さんは…」
僕が立ち上がろうとすると黒木さんが手を貸してくれる
「ほら、立ち上がりたまえ、全く君は…」
『頑張り屋さんだな…』
黒木さんが僕の耳の近くで囁くと
黒木さんはまゆ姉さんに体温計を持ってくるようお願いをしてくれて…
「ほら、やっぱり熱があるじゃないか」
「で、でもプールは…」
「私は君と共に楽しみたいんだ他の誰でもない
私の彼氏候補なのだから身体を壊してまで行く
ことは無いよ…だから…ここは休んでくれ悠馬く
ん、、」
「私じゃ…敵わないなぁ…」
僕にはまゆ姉さんが何を言ったか聞き取れず
頭の中に残るのは黒木さんの優しさと
まゆ姉さんへの申し訳なさだった…




