黒木さんの悩殺回
ショピングモールの帰り道…
まゆ姉さんの会社の人たちとばったり会ったので
【合図で先に帰るね】と送り
僕は一人自分用の水着を持って
帰路につこうとしていた
しかし、後ろの存在に気づいてしまったので、、
本当なんで僕は気づいちゃったのかなぁ!?
泣く泣く振り返って来た道を戻る
「なんで私を無視するんだ、まさか見えてないの
か?」
「見えてますよ…ショピングモールからずっと付
けてるのも知ってます」
「まあ、今日休みだったから君を見守ろうと思っ
てね…できたら…私の水着も選んでくれないかな
できたら…でいいんだよできたらで…」
そんな断りにくい言い方されたら…されたら…
結局僕は二回目の水着選び(仮)を行うことになった
店員さんからは白い目で見られ
唯一、僕のことを見て笑ってくれるのが黒木さんだけと思うと…
(ありがとう…なんてね、、)
「悠馬くんこのビキニはどうかな?」
「わお…」
控えめに言って露出度が…
赤と白のラインが入ったビキニ…
「どう…かな?」
「いいと思うよ?」
「店員さん…これ買います…むしろ2倍の金額を払
いたいのだけど…どうすればいいかしら?」
「ちょっと!!」
結局、表示金額だけ払い
二回目の帰路についた
「悠馬くん、私は君が選んでくれた水着を着て
行くから…」
「なんで知って…」
「私に隠し事はできないよ…悠馬くん」
小悪魔的な笑みをうかべると
満足そうにそそくさと帰っていった…