嵐の予感
アジサイ農園から数週間後…
僕はいつも通りの主夫業に戻っていた
「あー…今日も洗濯物多いなぁ…」
なんて独り言を呟きながら、嫌々作業を続けながら…僕は洗濯物を干していく
すると玄関の方からノックの音が広い家に響き渡る
「はーい!今行きます!!」
僕は洗濯物を一旦置き、玄関の音のする方へと
向かう…はずだった…
「え…」
「やあ、宮田悠馬くん、お久しぶり」
「あー…えーっと…人違いでは?」
そりゃあそうだ、僕の知っている人達の中にこんなに仕事ができるような人は“見たことがない”
“見たことがない"!!
「君は私の…彼氏候補だったじゃないか」
「ええええええええ!?か、か、彼…氏…?
僕がですか?や、やっぱり人違…」
僕の話を遮り彼女の話は続く…
「君のスマホに『今から行くぞ?』って送ったは
ずなのだけどね…」
スマホ…?スマホ…あ…
「僕、スマホ失くしたんですよ…」
彼女は嘲笑うような顔で言う
「今から君に電話をかける、それで場所がわかる
だろう?」
彼女は慣れた手つきで僕の電話を鳴らす
意外とそれはとても身近なところから鳴り響いていた…
「あっ…エプロンのポケット中…うわぁぁ!!
卵まみれだぁぁぁ!!」
僕の叫びは家中…いや、近所中に響いたそうだ…