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スキルの限界を突破しろ!~覚醒チートでレベルMAX~  作者: ラズベリーパイ@天安門事件


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ようやく休息をとることが出来たのだった

 リリルの魔法が失敗したようだった。

 巨大な氷が幾つもあらわれて、その怪人物に標的を定める。


「ば、馬鹿な、“氷の矢”の魔法のはず! ……く」


 慌てたように防御を固めた彼を見ながら僕もまた、ちょっと強めの魔法でさらに畳みかけて攻撃することにした。

 選択は、氷には氷の相乗効果で行くべきか、と考えて呪文を小さく唱える。

 氷の派生魔法……覚醒チートの中で僕の覚えている魔法を探していく。


 そこそこ強い魔法で行くかそれとも……。


「……ここで倒す」


 僕は覚悟を決める。

 それに僕はこの怪人物の能力を知っている。

 いざとなれば“その能力”を使うだろう。


 そしてそれを使わせる方がこちらにとっても都合がいい。

 だから僕は容赦しないことにした。

 リリルの魔法に必死になって対応し、そのすきにメメル姉ちゃんはそばにあった木箱を投げたり、マリンやクラリス、アリサも魔法攻撃をしている。


 僕は小さく呪文を唱えていく。

 目標はあの怪人物。

 水色の光の魔法人が彼の足元に現れて、選択した魔法は、


「“網籠の結晶”」


 同時に地面から半球状に氷の線が伸びていって、それがそれぞれの線に重な、重なった部分から氷が内部へと延びていく。

 見ている分には結構……えげつない魔法だが、そこまで強い魔法ではないし、攻撃を防御する能力が彼にはあるはずだ。

 現に内側に伸びていった氷は、つっぎつぎと消失しているように見える。


 ちなみにこの魔法は後から魔力の追加も出来る優れもので、彼が音を上げるまでこの魔法を使えばいい。

 そう思って僕がさらに魔力を加えていくと、小さな悲鳴と共に、


「くそ、こんなはずでは……予定が狂った、“帰還”する」


 そういって目の前の怪人物は、その場から“姿を消した”のだった。








 姿が消えた所で僕は、うまく成立したのだと気付く。

 これでしばらくあの怪人物は、僕達に手出しをできないだろう。

 と言っても猶予は……そう僕が思っているとそこでマリンが、


「消えたなんて……どこに潜んでいるか分からないわ」

「大丈夫ですよ。彼はしばらくここには戻ってこれません」

「……どういうこと?」

「そのあたりの話もお話ししたいのですが今は……このあたりの地図を見て、“蛇の果実”を持っている人たちが攻撃を仕掛けてくるでしょうがそれと戦わないと。あ、それで、先ほど回復させた人たちの中でけがを治す魔法が使える人たちがいますか?」


 そう僕が聞くとマリンはすぐに気づいたらしく、元の部屋の方に声を出して誰かを呼ぶ。

 そうしているうちに、地図に敵が集まってきたのを見たが、とりあえず拘束できそうな魔法をつき次と使っていく。

 アリサとクラリスが中心となって軽い攻撃をしてから、回復能力のある魔法使いを呼んでもらって、“蛇の果実”をできる限り無傷のまま取り出す。

 

 その時ちょっとこう……きつい光景も見たがそれを外すとその人たちは普通の人間になるらしく、“蛇の果実”を取り出した後はすぐに治療を行う。

 一通り周りにあつまったその怪物たちを倒してから宿に結界を張り、日も暮れてきたがためにその日僕達はようやく休息をとることが出来たのだった。

 

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