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不思議そうな声がした

 背後で不思議そうな声がした。

 その声には聞き覚えがある。

 僕は振り返ると、そこには、石化したはずのクラリスとマリンがいた。


 先ほどの石化攻撃で、確実に石像になっていたはずなのだ。

 いったいどうして……そう僕は思いながら周りを見回して、先ほどとの違いに気づく。


「さっき“蛇の果実”のあれを壊したときに中から液体が出て霧散して……でも目に見えないけれど、この周辺に漂っている? だから、それの影響で石化が解除された?」

「それはあるかも。周りに微量の魔力も感じるし……でも、理由を考えるより、石像になった仲間をこちらに連れてきた方がいいんじゃないかな? どれくらいここにそれの効果があるか分からないし」


 アリサがそう提案した。

 そして今の話を聞いて、そしてドーラが倒れているのを見てクラリスとマリンはある程度状況を理解したらしい。

 また、今の推測を実現すべく、石になってしまったマリン達の仲間を連れてくることに。


 メメル姉ちゃんは持ち前の力と身体強化能力で。

 マリンとクラリス、アリサは風の能力で石像を浮かせて運ぶことに。

 そしてその風の操作は結構難しく、訓練が必要との事で、僕とリリルは他の部屋の様子を見ると共に離れた場所で様子見となった。


 風で浮かして物を運んだりするくらいは僕でも出来るのだけれど、僕の怪しさがより増えるだけのような気がしてそれ以上は何も言わず周りを見ることに。

 実際に周囲の状況を見るだけでも参考になる。

 そうやって見ていくと所狭しと石像が並んでいる。


 わざわざドーラが運んだのだろうか?

 それとも彼に仲間がいて、事を荒立てないように、静かに潜伏するためにこのようなことをしたのだろうか?

 もしも後者なら、これからこのドーラの仲間がここに戻ってくるかもしれない。

 

 戦闘の水の跡や音など、下の階などからでもわかる現象は今のであるはずだ。

 だったら早めにここから移動した方がいいのかもしれない。

 そう僕が思っていると、


「うわぁああああ、あれ?」

「ド……あら?」


 そんな声が次々と聞こえてきたのだった。








 とりあえず、ここの宿のマリンの仲間は全員元に戻ったようだった。

 残りの宿の人達はここに連れてくるのが少し遅く元に戻らなかったのだ。

 石化の呪いを解除はできるようだけれど、それはすぐに霧散して効果がなくなってしまうようだった。


 そのため、この宿の人達の石化の解除はもう少し後になるようだった。

 けれどとりあえずマリンは仲間を元に戻し、ドーラを捕らえ、手当も施しておく。

 これから聞くことも沢山あるからだ。


 また、都市との連絡装置は壊されているが、重要な部分はかろうじて無事であったらしくこれから修理して都市と連絡を取るそうだ。

 そういった話を一通りしてから、マリンとクラリスが石にされていた時の戦闘について僕達は聞かれることに。

 風邪の薬品? が石化の魔法と反応して爆発したことなどを話していくとクラリスが、


「そういった反応があるのか。それで、石化の魔法自体を調べれば、風邪らしき症状を起こす魔法薬についてとっかかりが掴めるかもしれない。それに、“蛇の果実”に埋め込まれた装置を壊すと、私達が元に戻ったと?」


 その問いかけに僕は頷いたのだった。




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