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手伝いは大事だ

 こうして僕とリリルは色々な色の光で、空中に文字が書けるようにはなった。

 初心者、それも学校に入りたての子供がまず習う魔法であるらしいと僕は情報を読む。

 一度手に入れた能力なので詳細な情報全てが僕の中で即座に“知識”として湧き出る。


 ただ僕の中にあるだけでは、参考にはならないので、後で図鑑にして記しておこうと思う。

 また一つこの世界の能力をレベルによる最高段階まで学習した。

 まさかあんな風になるとはなと僕は思う。

 

 僕の“覚醒チート”のおかげで……というか皆は知らないのだけれど、何度助かったか分からない。

 森の中で危険な生物に遭遇したこともあったし。

 だからちょっとした探し物を見つけるための能力を、何とかおこずかいをためて手に入れたおかげで、今は時々、探査をして危険な生き物がいないかを様子見するようにしている。


 そして危険そうだったら、早めに倒しているのだ。

 密かに、村を守るヒーローの気分が味わえて僕は楽しい。

 さて、そんな僕の事情は置いておくとして、そろそろ戻って手伝った方がいいかなとリリルと話す。


 すでにこれで講義は終わっており、けれど会場では先ほどの習ったばかりの魔法を試す子供達であふれかえっている。

 もう少しここで遊びたい気もしたけれど、手伝いは大事だ。

 そう思った僕達が他に行こうとするとそこで、先ほど講義をしていた魔法使いのお姉さんが、


「少しお時間を頂いてもよろしいですか? お菓子も差し上げますよ? そちらの子も一緒で構いません」


 そう僕に話しかけてきたのだった。

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