どれくらいのお値段なのでしょう
とりあえず手に入れたその謎の香水瓶のようなもの。
壊したり色々出来ないように回収して、僕は自分の家に戻る。
そこにはリリルが不安そうに待っていて僕に気付くと、かけよってきた。
「大丈夫?」
「大丈夫だよこの程度。ただ風邪を治してきただけだし」
「でもてにもっているそれは?」
「よく分からないけれど気になったから手に入れて持ってきた。マリンさんに渡そうと思って」
そう言って僕は、マリンの所に向かう。
丁度隣の部屋に向かって行ったと聞いたのでそこに行くと、マリンが顔を洗っていた。
すぐに僕に気付いたらしく、
「戻って来たの。? それは?」
「妙な気配を感じたので……それでこれがある周辺の人達が風邪のような症状を訴えていたみたいです」
「風邪……」
「都市のように人の多い場所では見失ってしまいそうですし回収もすぐされてしまうでしょうが、ここは小さな村。それに僕を狙ってきた人達が何かを仕掛けてからここに来ることも可能かと」
「なるほど。そしてこれは一体“何”か。……後でクラリスにお手伝いしてもらって、何か分析してもらおうかしら」
「クラリスさんにですか?」
僕は不思議におもって聞き返した。
確かにあの町では結構判じようしていそうな薬屋だった気がすると思っているとマリンが、
「クラリスは薬草学や魔法薬に関しては優秀です。特に専門は奇病と呼ばれる類の病気や、魔法の類なのです」
「それで石化の魔法に関する薬を……」
「そんなものを作っていたのですか。ここの町にいるのもいろいろな新鮮な薬草が採れるからとの事でしたからね」
そう言ってマリンは笑う。
なんでも幼馴染で昔からの知り合いらしい。
でもこの草なdぽを持っていけばそういった解除の薬は作ってもらえるだろう。
そこで僕は気づいた。
「石化の魔法を解除する薬はどれくらいのお値段なのでしょう」
「貴重な薬だから高いかもしれないけれど……」
「けれど?」
「薬草をよく売っているみたいだから少しは値引きしてくれるかも。それにその貴重品の分析を依頼すれば、そちらの好奇心も含めてもう少し譲ってくれるかもしれない」
「そ、そうなのですか」
「ああ見えて魔法薬馬鹿なのよね、クラリスって」
ため息をつくように呟いたマリン。
その親しそうな様子に僕は、
「マリンさんからもお願いして頂けないでしょうか」
「いいわ。そのくらいなら……私達のお手伝いでああなってしまったのだし」
そう呟くとそこで部屋のドアが開く。
顔を出したのはメメルだった。
「そろそろ行っていいか? 準備は整っているけれど」
「あ、はい。すぐに行かせてもらいます」
マリンがそう答え、そして僕達は僕の家の馬車から薬草を移して、メメル伸び車に乗り込む。
そこでメメルが、
「さてと、全速で町まで行くから、しっかり捕まっているように」
「はい! あ、アリサとマリンさんはふちをしっかり握っていてください」
僕のその言葉に二人は不思議そうだったがすぐにその意味を知ることになった。
「それでは、出発!」
そうメメルが楽しそうに言うと共に、走り出したのだった。




