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“色素定着”

 今度は光に色を付ける魔法であるらしい。

 この光に色を付ける魔法は、まずは先ほどの光を生み出す魔法を呟いてから、それに色を付けるらしい。


「“小さな欠片は、一つ二つと震え、触れ合う。音は小さくとも声を上げて、その意味を示す”」


 魔法使いのお姉さんが再びその呪文を唱えて光を生み出す。

 浮かび上がった光は、そのままでいて、そこで魔法使いのお姉さんが、


「そして次に、つけたい色についてイメージします。例えば青色であれば、日頃見ている空や、自分のお気に入りのおもちゃの色、といったものを思い浮かべると、その色が付きやすくなります。次にそれを頭に浮かべながら、“色素定着”」


 そう呟くと今度は白い光の玉が青い光に変わる。

 キラキラと輝くそれを見ながら、周りで歓声が上がった。

 誰かが自分はピンク色がいい、僕は緑といったように話しているのが聞こえる。


 そこでリリルが、


「タクヤは何色にするツもり?」

「うーん、紫色とか? うち、“ポタナブドウ”を栽培しているし、あれの色を参考に」

「そっか。じゃあ私は“モナの花”かな。淡いピンク色でいい物」


 といった話をして、僕達も同じように光に色を付ける。

 今度は周りを見て光の大きさを調節する。

 目立たないように目立たないように。


 そして綺麗な紫色の光を生み出すと、再び僕の中で、


『覚醒チート、自動演算機能(オート・プロデュース)、開始シマス』


 と聞こえ、その派生能力全てが理解されたのだった。



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