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天才魔法使いです

 どうやら雷系の魔法であったらしい。

 こちらの方の防御で気がそれている所に、背後から攻撃したらしい。

 正々堂々と戦えるだけの知能がなさそうなので仕方がないというか、そうしてもらって助かった。


 僕はリリルを背後に隠して守っているというだけでなく、目の前に現れたこの怪物を何とかするのに強い力を使うのは現状ではきつかったからだ。

 その時点で僕の平穏な村生活はなくなってしまうだろう。

 そこまで考えて自分の父と母を思い出して、なんだかんだ言って上手く村生活ができるのではないかという気持ちになった。

 

 だがその可能性がある分、僕は自分の能力を隠すように行動しなければならない。

 そう思いつつもすでにいくつかは強力な魔法を使ってしまっていると思った。

 ま、まあ、たまたま知っていたというだけで誤魔化そう、そう僕は決めた。


 ここまで言い訳も含めて考える事、数秒。

 目の前の怪物が今度は肩から青い血のような物を流しながら倒れていくのが見える。

 先ほどは赤かったから、どうやら妙な魔力を感じる肩の部分にこういった怪物の原動力? のような物なのかもしれない。

 

 そう僕が思っているとそこでようやく背後から攻撃してくれた人物が、目の前の怪物が倒れることで見えた。

 というか、倒れないと見ないくらい小さかったといっていい。

 僕の身長より少し小さいくらいの、同い年程度の少女がそこにいた。


 金髪碧眼ツインテ―ルの少女。

 彼女は僕達の方を見て、


「初めまして! 私は、アリサ、天才魔法使いです!」


 と、ドヤ顔で言ったのだった。

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