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トンデモ人物にしてあげよう

 こうして僕は、マリンには上手く隠し通せたぞと事態を楽観視して僕はメメル姉ちゃんとリリルの元に戻った。

 戻ってくるとまた、この町で薬草を買ってくれるクラリスが来ていた。

 何かあったんだろうかと思っているとクラリスが僕に気付いたらしく、


「やあ、タクヤ。女性にモテモテなんだって? よくお呼ばれされていたそうじゃないか」

「……僕には才能があるのかもしれないような話でした」

「それは素晴らしい。未来の英雄と私は話しているという事か」


 楽しそうなクラリスだが、再び野菜をまた幾つか見繕って購入していく。

 そんなに沢山購入してどうするんだろうと僕が思っていると、


「野菜の量が気になるのかな? まあ、一部は研究用だが、今日は古い知己が来てね」

「お友達ですか……」

「そうそう、マリンという魔法使いや、彼女の同僚だ。久しぶりにこの町に来たらしい」


 僕はこのときどんな顔をすればいいのか分からなかった。

 まさかこのクラリスともマリンが知り合いとは。

 人と人との繋がりは馬鹿にならないと僕が戦々恐々としつつも、


「あの、僕の事を聞かれても変に盛った話をしないでください」

「ん? もしかして呼び出された相手はマリンだったのか? あいつは真面目だが時々変に突っ走るからな。分かった、私の頭脳を持って、ありとあらゆる創作を付加させて、トンデモ人物にしてあげよう」

「やめてぇぇぇぇ」


 僕は悲鳴を上げた。

 僕の平穏な日々は、砕け散ってしまう、それだけは阻止をと思っていると、


「冗談だよ、これからも薬草をよろしくね、タクヤ」


 そう言ってクラリスは笑いながら去っていった。

 こうして僕は、女性に弄ばれてしまったのだった。

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