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“知らな”くてもおかしくないのだ

 コピー能力を隠したかったので、魔法があまり使えないふりをしていました、作戦は失敗に終わった。

 確かに威力の強い魔法をコピーしたとしても、多少上のレベルならば使えたりする場合もあるが、あの威力になるとレベルが38とかそれくらいになってしまうはずだ。

 だがそれは田舎に住む普通の六歳児の持つ能力ではない。


 そもそも戦闘に従事しなければレベルだって上がらない。

 しかも田舎とはいえ、そんなレベルの高い魔物がいるようなところでは、住むことは基本的にできないのでそんな場所でレベル上げも出来ない。

 だから戦闘になれるはずもないのである。


 どうする、どうするんだ僕。

 上手く誤魔化せたと思ったのにこれを看破されてしまったけれど、この場合はどう対処すればいいんだろう、と考えてから思いついた。


「そんなに僕の魔法は威力が高い物だったのですか?」

「……ええ、そうだけれど、まさか気づいていなかったの?」

「はい」


 僕は頷いた。

 そもそも田舎の少年であるのだから、他にどんな能力があるのか、この能力がどれくらい強い物なのかを“知らな”くてもおかしくないのだ。

 だから更に、


「僕の魔法はそんなに強い物だったのですか?」

「ええそう……レベルだと39くらいかしら」

「それは、凄いのですか?」


 試しにそう聞き返すと、マリンは沈黙してから頷き、


「ええ、そのレベルはとても強いです。貴方のような子供が扱えるものではないのです」

「そ、そうだったのですか……」


 僕は驚いたようにそう答えたのだった。

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