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魔法のイベント

 いつものように町に来た僕は、周りに広がる人の多さに瞬きする。


「今日はいつもより人が多いですね」


 僕が呟くとメメル姉ちゃんが、傍に張っていた紙を見て(僕の位置と背丈では、そのイベントが書かれた紙の端しか見れない)、


「……今日はイベントがあるみたいだね。魔法使いと親しもう、だって。えっと、魔道具の実演販売や薬品づくり……ほかにもなんでも有名な魔法使いさんが、無料で講義を二つほどしてくれるらしい」

「ぜ、ぜひ聞きたいです。ちょっと変わった魔法が教えられたりしないでしょうか」

「今回は、光に色を付ける魔法と、その光で空中に絵を描く魔法です、だそうだ」

「ど、どちらも知らないです。見に行きたいです!」


 僕が興奮して叫ぶと、メメル姉ちゃんが笑って、


「いいだろう、見てくるといい。代わりに、その後はきちんと売るのを手伝うんだぞ」

「はい!」

「リルルも一緒に見てきたらどうだ? ……タクヤと一緒に、みたいだろう?」


 それに少し頬を染めて、リルルが頷く。

 僕のように見に行きたいというのが恥ずかしかったのだろうか?

 僕は全然気づかなかった。


 でもメメル姉ちゃんはそういった僕達の様子がよく分かるらしい。

 だからだろうか?

 リルルとよく一緒に遊んでおいでと言われる。


 僕のいる村はそれほど多くないので、同い年の事もは僕とリルルしかいない。

 それもあって、僕はリルルと一緒に居ることが多い。と、


「時間としてはそろそろ始まるらしいから、見てくるといい。野菜を売っている場所はいつもの場所だから、終わったら寄り道しないように」

「はい! リルル、行こう!」


 こうして僕はリルルの手を引き、魔法の講義を受けに行ったのだった。

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