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少しお話を

 こうして、謎の爆発物事件があったものの何とかなったといった話になる。

 その本当の事情や“蛇の果実”が何なのかは気になるがあまり接触はしたくない。

 多少の助けはいいけれど目立ちたくはないのだ。


 それに、僕には“覚醒チート”で図鑑を作りたいという気持ちもある。

 それもこの世界に僕を呼んだ神様も望んでいるらしい。

 なんでもこの世界で進化する能力を沢山作ったはいいが、全部を把握するのは大変になってしまったそうなのだ。


 しかも能力は、あまり使われないと“応用”どころか、進化した先の能力が忘れられてしまい、使われないまま無いに等しい状態になってしまうとかなんとか。

 その能力の“応用”といった進歩性の観点から、“使用”すること後世にまで伝え、さらに進歩させたりできないかといった事も考えたらしい。

 そのためにはまずこの世界でどのような能力があるのかを体系的に、書き記すことも必要ではないか、とも考えたそうだ。


 そういった事情と、たまたま僕の適性が上手く絡み合い、僕はこの世界に転生することになったのだ。

 といった事情を思い出しながら、僕達は再び荷台の所に戻る。

 幸いにも特に壊れた様子もなく、中の野菜も無事だった。


 また、人数は少ない物の、お客さんもいくらか来ていて持ってきたものは全て売れてしまった。

 特に何事もなく終わり、僕達は村に帰ろうかと話していた所で、彼らが現れた。

 その内の一人はマリンで、上手く撒けたと思っていたのは気のせいだったようだと僕は冷汗をかいているとそこで、


「タクヤ、でしたか。少しお話を聞いてもいいですか?」

「……はい」


 ここで、メメル姉ちゃんやリリルに心配をかけるわけにもいかず、少しだけですからと僕は答えたのだった。

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