長い言葉? 謝辞?
お菓子がもらえる、という話やリリルも一緒でいいと言うので僕は少し考えてから、
「お手伝いをしないといけないので、短い時間でしたら」
「ありがとうございます。……5歳くらいなのに、随分しっかりしていますね」
「よく言われます」
そう言って僕は胸を張る仕草をすると、その魔法使いのお姉さんは笑った。
それからそのお姉さんは、近くのテントのような場所にやってくる。
そこには他にも子供だったり大人だったり、そういった人達が何人かいた。
やがて、先ほどのお姉さんとは別の黒いローブを着た白髭の魔法使いのような人が現れる。
その人は壇上のような木箱? のようなものの上に立ち、
「今日はよくいらして……」
といった長い言葉? 謝辞? を述べる。
この辺りの話は、置いておくことにし、どうやら先ほどのイベントは魔法に適性がある物の、見つかっていない人物達を探すためのものであったらしい。
才能のある魔法使いは何処も欲しい、という内容だった。
それでその試験を受けるための旅費なども含めて出してくれて、場合によっては授業料免除になるそうだ。
年齢によっていく学校が違うため、後々資料を送るらしい。
確かに僕はここ周辺の村に一つしかない、学校に通っているが、話を聞くと前世で言う中学校以降が魔法の学校であるらしい。
それのスカウトのような物に僕は誘われたらしかった。
そういった一通りの説明を受けてから、その学校の案内を送るための名前などを書いてもらえれば粗品をくれるらしい。
先ほどのお姉さんの魔法使いがやってきて、
「必要事項の記入をお願いします。そちらの子にも才能はありそうですから、名前を書いていただければ粗品のお菓子を差し上げますよ」
そう言われたので、僕とリリルはその紙に名前を書いたのだった。




