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落ちから始まる恋物語-The falling love-  作者: 赤坂皐月
デート
29/31

002

「まあいいや……それで何をご所望ですか?」


「お嬢様は?」


「…………」


催促を超えて、もはや傲慢。

こいつは僕に何を求めてるんだよ。


「まあいいわ、そうね……おしるこが飲みたいわ」


「おしるこって……また渋いというか、独特なところを突いてくるな」


「女子は甘いものが好きなのよ武田くん。その程度の女心も分からないようじゃ、まだまだナンパ師の精進が足りないわね」


「僕はそんなもの目指した覚えはないぞ!!」


なろうとも思わないよ、そんなもの。

僕が口説くのはたった一人が限界だ。


おしるこのある自販機を探しに、僕と立花は公園の中へと入って行く。

あいにくの曇り空で、並木道には木枯しですっかりハゲはがった木々が立ち並んでいる。


「……さっきからキョロキョロ木を見て何をさがしてるんだ?」


立花は歩きながら、木を見て何かを探しているように見えた。


「人面木を探してるのよ」


「人面木?なんだそれ?」


「木って表面に模様があるじゃない?その模様が時々人の顔に見えるものがあるのよ。それを探してるの」


「へぇ……」


木なんてよく見ることはないが、確かに色々な模様があるのは分かる。

もしかしたら、人の顔のようなものがあってもおかしくはないかもしれない。

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