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落ちから始まる恋物語-The falling love-  作者: 赤坂皐月
内定
24/31

006

「ふぅん……武田くん、やっぱりあなた変わった人ね」


「変わった?どこがだよ」


「せっかくデートに誘ったっていうのに、そういうものを求めないし、むしろわたしに乗じて一緒に拒否する。普通なら少なからずもそういうのを求めようとするんじゃないの?」


「あぁ……確かに……」


下心というものだろうか。


「僕もそりゃあ男だ。下心の一つや二つはあるさ。

だけど立花とは、何というか……そういうものを持ってあまり関わりたくないような気がするんだ」


僕の率直な答え。

本能的な、何かの感覚でそう直感している答えだ。


「へぇ……そう」


たった二言を発し、立花はしばらく黙り込む。

僕の言葉を聞いて、何を思ったのか……それを知るのは立花だけか。


「武田くんの気持ちは何となく分かったわ。ほんの少しだけね」


「あれだけ説明して、ほんの少しですか……」


「日本語ってところくらいね」


「言葉の問題かよ!」


大学に入って外国語の勉強はしたが、未だに身についた外国語は一つもないぞ僕は。

……決して威張れることじゃないが。

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