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落ちから始まる恋物語-The falling love-  作者: 赤坂皐月
内定
23/31

005

「それでさ、この前の話の事なんだけど……」


いよいよ本題に入る。

実際、こんなに事が早く、うまく転がると思ってなかった僕は少し浮き足立っていた。


「この前……あぁキャッチボールの……」


「屋上でキャッチボールしたら面倒だろ!!」


球が落ちたら拾いに行くのも大変だし、そもそも知らない人に落ちた球が当たったら申し訳ない。

とりあえず言葉のキャッチボールから始めよう。


「この前約束しただろ僕が就職したらその……デートするって」


「あぁ……それね。憶えてたわよ、頭の片隅に四つ折りにして端っこに詰める程度には」


「コンパクトにまとめ過ぎだ!!」


ジップロックよりコンパクトにまとめてやがる。

まぁ……まとめて記憶に置かれていただけでも良しとするか。


「それでどうなんだ?その……してくれるのか、嫌なのか」


「うーん……そうね」


立花は話しながらも、本から目を離さない。

本当に考えているのか、それともただ聞いてるだけなのか。


「別にいいけど、この前言った通りわたしイチャイチャとか嫌いだし、あなたが思ってるような展開にはならないわよ」


「大丈夫、僕も嫌いだからそういうの」


人前で気にせずそういう事が出来るのって、案外才能だと思う。

周りの視線って見えてないけど自然と感じるもので、そういう人たちからすると、それは感じないものなのだろう。

ある意味幸せ者だ。

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